娘のアサガオ

今日の朝日新聞朝刊生活面「ひととき」で、「娘のアサガオ」という、匿名の方の投稿が掲載されていました。その方の娘さんは、20年前に7歳10か月で、白血病のため短い生涯を終え、娘さんの残したものは何一つ捨てられなかったが、娘さんが当時読んでいた「小学二年生」の付録に付いていたアサガオの種を昨年まいたところ、色とりどりの花が咲き、その中に、娘さんが好きだったピンク色や紫色の花もあった、とのことでした。「無念だったろう、もっと遊びたっかろう、親として何もしてあげられなかったと、たくさん後悔してきました。」という述懐に、この20年という歳月の、この方にとっての長さ、重さが感じられました。
最後に、

事故や事件が相次いでいるけれど、どうかみんな、命を大切にしてほしい。娘の面影をアサガオに求めながら、そう祈ってやみません。

とあり、事件、事故には慣れきってしまっている私も、改めて、この方の思いに強い共感を感じずにはいられませんでした。