早稲田大学緑法会の合宿に参加して

先日、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070826#1188088248

でも触れましたが、昨夕から今日の午前にかけて、新潟県内で行われている上記の合宿にOBとして参加し、先ほど、帰京しました。
昨夜は、他のOBの方々とともに、ホテル内での講演会に出て、私自身も少し話をして、その後、懇親会でお酒を飲んだりしながら学生の方々と話しました。
私が1年生、2年生として緑法会で活動していたのは、昭和58年から昭和59年にかけてのことで、今から23、24年前のことになります。当時、夏合宿では、ゼミを組み2年生が1年生に教える方法で(3年生や4年生で参加して教えている人もいました)、かなり勉強し、最終日には顧問の教授出題による答案練習会までやっていました。今の合宿は、完全に会員間の親睦を深めるためのものになっているようで、ゼミや答練などはやらず、スポーツ、花火などを楽しむ、というものになっているようです(私も、昨夜は花火を楽しませてもらいました)。
勉強は、日頃の生活の中でいくらでもできますから、こういった「楽しむ」合宿も悪くないと思いますが、振り返ってみると、私が大学生、特に2年生で合宿に参加した頃は、翌年の5月には司法試験の択一試験を受験し、それに合格すれば翌年の7月には論文試験を受けている、何とか論文試験を受けるくらいまでには行きたい、と思い、かなりの切迫感、緊張感を持って勉強に臨んでいたように思います(かなり空回りしていた面はありますが)。
現在の1年生、2年生の大多数は、旧司法試験を受験して合格することよりも(不可能ではありませんが、合格者が徐々に減少し、旧司法試験自体が消滅しようとしている現状では、その方法は現実的ではないでしょう)、法科大学院を経て新司法試験に合格することを考えているようであり、私が彼ら、彼女らと同じ年代の頃の切迫感、緊張感を求めることには、無理があるように思います。
司法試験受験を志す人々が、法学部在学中に、どのように切迫感、緊張感を持ちつつ勉強し、また、法科大学院進学前に、どこまで能力を向上させておくのか、ということは、考えてみると、なかなか難しい問題かもしれない、と感じました。
昭和61年に司法試験に合格し、平成元年に検事に任官した私としては、昭和62年、昭和63年生まれ(中には平成元年生まれの人もいたようです)といった学生の方々と話をするだけで、非常に新鮮で楽しいものがありました。