カリフォルニア州法のビデオゲーム規制法に違憲判決

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/07/news044.html

「現時点では、この州法で定義されている暴力的なビデオゲームが、ほかの暴力的なメディアがない場合に、子供に害を及ぼすことが示されなかった」と判決文にはある。「さらに、ビデオゲームがほかにはない双方向的な性質を持つために、暴力的なテレビや映画、インターネットサイト、その他(暴力的な)言論への接触よりも有害であることは立証されていない」
「評判の高い専門家や組織がビデオゲームの双方向性への懸念を表明してきたが、この懸念を裏付ける一般的に受け入れられる研究はない」

「これらゲームの多くは大人向けに作られており、子供に適切なゲームの選択は保護者がやるべきことだ」
ワイト判事は判決文で、この州法の目的には共感するが、この法律は言論の自由を不当に制限していると述べている。

日本の場合、「有害」な表現に表現の自由は認められない、といった方向へ進みつつありますが、そもそも、何が有害で何が有害でないか、といった評価を表現行為に対して行い規制をかけること自体が、表現の自由に対する侵害だ(例外はあるとしても)、というのが、日本国憲法の母法である米国憲法の根本理念ではないか、と思います。法規制による憲法との抵触などを避けるため、自主規制の名の下に実質的な規制を投網をかけるようにかけて行く、という、日本でよく採用される手法も、本当にそれで良いのか、よく考えてみる必要があると思います。
米国が優れていて日本は劣っている、といった単純な比較をするつもりもありませんが、彼の地における動向は参考になります。

暴力的ゲームの販売禁止は言論の自由に反する--米地裁がミシガン州法に違憲判決
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060405#1144239675
ネットの性暴力情報から子供守れ・警察庁が研究会
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060411#1144685036