キムタク感動「キャストが結束」…映画「HERO」クランクアップ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070616-00000004-sanspo-ent

平成13年の連ドラ、昨年のスペシャルドラマ、そして映画化とスケールアップする同作品。映画版では韓国・釜山ロケを敢行。タイトなスケジュールを縫った約2カ月半の撮影を抜群のチームワークで終えた。

私自身、連続ドラマ、スペシャルドラマ、今回の映画、と、脚本を作る段階から相談を受け、すべての脚本について、完成前に目を通しましたから、ここまで来たんだな、といった感慨を覚えます。
最初に関与するようになったのは、平成12年の11月で、まだ検察庁を辞めて間がない時期であり、その後の約6年余りの自らの来し方を振り返ると、余計に感慨深いものがあります。
当時、私が勤務していたヤフー株式会社が表参道にあり、夜、仕事の後に、表参道交差点の近くで大勢のスタッフと会って聞かれるままに話をしたのが最初でした。午前2時、3時くらいまで、一種の質問攻めのような状態で、フジテレビの和田行プロデューサー(当時)が目の前に座っていて、和田氏を中心に次々と質問を浴びせかけ、こちらもどんどん答えるので、かなり疲れたことを思い出します。
私に話を聞く前に、別の元検事にアドバイスを受けようとしたところ、主人公のあまりの型破りさに否定的な事しか言われず、撮影開始も迫り、また、想定外の事態も生じて、かなり切迫した状態だったようで、私のほうでご協力しましょう、ということになり、大変喜ばれたことを思い出します。そのような前途多難を予想させる状況でしたが、その後の大成功は周知の通りです。
ドラマも映画も、エンタテイメントですから、実際の捜査・公判そのまま、ということにはなっていませんが、できるだけ実際の捜査・公判の現場とかけ離れたものにならないように、リアルさを出すように、私のほうではかなり注意して脚本を見てきましたから、それほどおかしなものにはなってきていないはずです。ここがこうなっていてはおかしい、と、かなり強く言って直してもらったところもありました。
エンタテイメントが成功するかどうか、ということは、専門外の私にはよくわかりませんが、この映画がより多くの人に観られることで、刑事司法に人知れず携わっている人々の努力、そこに関わる人々の赤裸々な姿、といったものを感じてもらえれば、と思っています。