総連土地取引で元公安庁長官の自宅を捜索…東京地検

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070614-00000001-yom-soci

同本部の土地建物の所有権を同社に移転させ、実態とは異なる登記をした疑いが持たれている。

わざわざ東京地検特捜部が動く事件か、という疑問はありますが、確かに、元長官は、自らの会社について「ペーパーカンパニー」である、などと言っていたとのことで、電磁的公正証書原本不実記録罪の嫌疑がないとはいえないでしょう。ガサ程度はかけられる状況ではあります。
ただ、事件として立つかどうか、ということになると、どうかな、という印象が強く、国民の手前、検察OBに対し、厳正な態度をとっているという、法務・検察の姿勢を示すための「国策捜索」という側面が強いのではないかと思います。
元長官について、私も、個人的に少し知っていますが、おそらく一種の義侠心からの行為ではあるものの自らのかつての立場や国民感情を見誤って下手をうってしまったな、晩節を汚したな、という印象を受けており、これまでかなりの実績を上げてきた方だけに、残念な気持ちがしています。