偽証罪の母親に無罪 長男の公判でアリバイ証言 『検察調べで苦痛』

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007060102020775.html

飯田裁判長は判決理由で「誤った記憶に基づいて証言した可能性を否定できない」とし、「相当性を欠いた検察側の取り調べに多大な苦痛を受けたことを気の毒で残念に思う」と述べた。

被告が一部自白した調書について、自白を勧める夫の手紙を見せたり、夫との共同取り調べを行ったりした地検の捜査手法が不相当で、任意性がないとして証拠採用していなかった。

なぜ、上記のような、無理な、愚かしいことをするのか、まったく理解できません。先日、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070529#1180367904

で、

取調べの能力というものは、人間としての全人格的な能力であり、そういった能力が、検察組織全体として、徐々に低下していることの現れかもしれません。

とコメントしましたが、これだけ能力が低下し、適正な取り調べができず、真相を解明することもできない以上、取り調べの全過程を録画・録音されてもやむを得ないでしょう。国民が、そのような形で取り調べに違法・不当がないかどうか監視する、ということだと思います。
検察庁自体が、適正な取り調べができないようでは、警察の取り調べの適正を担保する存在にもなれないでしょう。検察庁の真相解明能力が、ダムが決壊するように、徐々に崩壊しつつある、という危機感を、検察上層部は(退職後の華麗なヤメ検ライフに思いをはせるのも結構ですが)持つべきではないかと思います。