検察庁の決裁

(リンク先の要望により削除しました)

ボツネタ経由で知りました。検察庁内における決裁の雰囲気がよく出ていて、懐かしさを感じました。
修習生担当の事件なので、総務部長だけでなく、次席検事、検事正も、直接話を聞き、丁寧に対応してくれたものと思いますが、事件によっては、部長の決裁の後は、書類だけが次席検事、検事正にまわり特に問題なければ決裁終了、ということもあるはずです。
事件によっては、事件そのものの方向性等について、組織としての方針を早期に統一しておく必要がありますから、事件に着手する前から、様々な機会、方法で報告を行う場合もあります(重大事件、経済事件、その他問題を含む事件など)。処分時の最終決済の前にも、必要に応じて中間報告を行う場合もあります。
報告だけがうまい「報告検事」になってはならないことは言うまでもありませんが、報告が下手では、事件について上司の適切な理解を得ることができず、結局、適切な処理ができないことにもつながるので、タイミングをうまくつかみつつ、また、わかりやすい資料(詳細すぎずポイントを突いた簡潔な決裁資料)も作成し、問題点を簡潔に口頭で説明できる能力、というものも、検察庁では要求されます(これは検察庁に限らないとも言えますが)。
慣れるまではわずらわしいものですが、避けては通れないことなので、検察官を目指す人は頑張って習得してほしいと思います。

追記(平成19年5月17日):

上記リンクにつき、リンク先の要望に基づいて削除しました。