米大学乱射:ホロコーストを生き延びた老教授が犠牲に

http://www.chosunonline.com/article/20070419000016

韓国人が犯人であったということで、韓国のニュースでは、事件についてかなり詳細に伝えています。

そのころ、2階の講義室で応用数理学の講義をしていたリブレスク教授は、突然の銃声に授業をやめ、学生たちに向かって叫んだ。「早く窓を開けて飛び降りろ!」
70過ぎの老教授が講義室のドアを押さえている間に、学生たちは一人また一人と窓の外へと飛び降りた。ところが講義室のドアは結局破られ、リブレスク教授は容疑者の放った銃弾を受け命を落とした。世界的にも名の知れた学者で、同校でも人望厚き教授だった。
ルーマニアユダヤ人家庭で育ったリブレスク教授は、幼いころナチス・ドイツユダヤ人虐殺の渦中を生き延びた人物で、その後はイスラエルに渡り、 1985年に米国へと移住した。彼が多くの命を救い、犠牲となっていったこの日は、偶然にもホロコーストナチス・ドイツユダヤ人大虐殺)の追悼日だった。

身を挺して、学生の命を救ったものの、力尽き凶弾の犠牲になったようです。痛ましいことですが、教授の姿は、救われた学生の心の中で、いつまでも生き続けるでしょう。
今後に生かすべき課題としては、やはり、当初の殺人が起きた後、学校当局や警察当局による警報発令、避難誘導等の措置に手抜かりがあったのではないか、このような事件が大学構内のような場所で起きた場合に、被害を食い止めるため何ができ、何をすべきか、ということではないかと思います。
そういった教訓を導き出し、今後に大きく生かすことが、多くの犠牲者の死を無にしないことにもなるでしょう。