私が手がける業務の概要

私が業務で取り扱っている主な分野は、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/about

にある通りですが、最近、いろいろな方から、そういったことについて聞かれることが多いので、ちょっと説明しておきます。
本ブログは、自分自身の現在の仕事のことは、あまり取り上げないことにしているのですが、本ブログをご覧になっている方が多いようなので、ここに記載しておきます。
1 刑事事件全般(被疑者・被告人弁護、告訴・告発、被害者保護等)
私自身、11年5か月の間、検事をやっていましたから、刑事事件については、いろいろな分野を経験しています。弁護士になった後も、刑事事件は継続的に受任しており、どのような事件であっても対応は可能と思います(私一人では物理的に無理、といったことはあり得ますが)。
2 名誉毀損、プライバシー侵害等の人格権に関わる紛争
検察庁を辞めた後に入ったのがヤフー株式会社であったため、掲示板、ホームページ、検索等に関わる名誉毀損、プライバシー侵害等の案件を検討する機会が非常に多く、最近も、いろいろなご相談を受けています。本ブログをご覧の方であれば、私自身が人格権全般にかなり興味を持っていることがおわかりでしょう。
この種の紛争については、訴訟による解決だけでなく、訴訟外の交渉等による解決を目指す場合もあります。
3 組織内の不祥事(横領・背任、情報漏洩等)
この分野も、よくご相談を受けることがあります。こういった不祥事案については、刑事面での検討も欠かせませんし、最も望ましい解決策は何か、ということを、様々な利害等を勘案しながら慎重に模索すべき場合が少なくありません。手前味噌になりますが、私の場合、「事件」には慣れているということもあって、こういった関係でご相談があれば、即、動いて、ということになる場合が少なくありません。
4 コンプライアンス法令遵守
一口に「コンプライアンス」と言っても、我々のような弁護士が貢献できることには大小様々なものがありますが、組織におけるコンプライアンス体制の確立(事前のコンプライアンス)、コンプライアンス違反の防止やその対策、コンプライアンス違反が発生した場合の対応(事後のコンプライアンス)といった各局面において、助言や各種ルールの作成などでご協力しているような状況です。
5 インターネット上の各種紛争
先月末までの6年7か月間、インターネット上の様々な紛争を目にし、訴訟等にも関わってきたので、これも、主要な取り扱い分野になります。上記2と併せて問題なることが多い分野です。
ご相談を受けていてよく感じるのは、もっと早く言ってもらえれば、より良い解決策があったのに、ということです。紛争の内容にもよりますが、早期に、その種類の紛争に慣れた専門家が適切に介入することで、大事に至らなかったり、前向きな方向での解決に至る、ということは、やはり多いと思います。
そのような意味で、多少なりとも皆様のお役に立てれば、ということで、日々、業務を進めているような状況です。