「事実上無罪」発言を訂正 ヤマハ発動機の株主総会で

http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007032701000783.html

ヤマハ発動機は27日午後、梶川隆社長が同日午前の定時株主総会で「起訴猶予は事実上、不起訴で無罪」と発言したことについて、誤解を招く恐れがあるとして、発言を訂正する異例の対応をとった。
同社広報部は、株主に分かりやすい発言としながらも、一部誤解を招く恐れがあるとして、「起訴猶予は罪に問われる前の段階」と報道機関に発言の訂正を伝えた。

以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070127#1169824952

でコメントしたように、「嫌疑不十分的起訴猶予」というものは存在するので、上記のような当初の社長発言が、完全に間違っているとまでは言い切れないものがあるでしょう。
しかし、起訴されれば有罪になった可能性もあり、種々の情状も酌んでもらった上での起訴猶予処分であったものと推測されますから、処分後に、一転して「無罪を勝ち取った」かのように言うのは(それも株主総会という場で)、ちょっと見識に欠けた社長だな、という印象を受けます(だからこそ、上記のような訂正が行われたのでしょう)。
こういう社長がいるので、こういう事件が起きるのかもしれません、と言うと怒られそうなので、それは言わないでおきます。