池内ひろ美さん ネット脅迫事件

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kur/20070326/ftu_____kur_____000.shtml

容疑者は昨年十一月から逮捕前まで、池内さんにかかわる書き込みを千回以上も繰り返していた。警察の調べに「池内さんが謝罪をしないので腹が立った」と供述したという。

インターネット上で起きる、一瞬の「騒乱事件」でしょうね。
最近の日本では起きなくなりましたが、かつては、安保闘争の過程で多数の人々が国会へ突入しようとして死者が出たり、新宿駅周辺を騒乱状態に陥れたり、と、いろいろな大事件がリアルな世界では起きています。人々のそういったエネルギーが、時々、インターネットの世界で噴出するようになったのではないか、という印象を、私は受けています。「噴出」が、悪い方向で出てしまう場合の1つがこの種の「炎上」でしょう。
リアルな世界での騒乱事件が起きなくなったことについては、警察の対策が行き届くようになった、ということも大きいでしょう。事前に情報を収集し、危険があれば警察官を大量投入して不測の事態に備える、といった「群衆対応」ということが功を奏していると思います(余談ですが、それが失敗してしまったのが明石の花火大会における将棋倒し事故です)。
個人のリテラシーや倫理も重要ですが、そういった点だけに依存していては、このような事件は今後も起き続けるでしょう。
特効薬はありませんが、この種の「炎上」が起きないようにするため、起きた場合に沈静化させるために何をすべきかが縦糸、そのための関係者の関わり方が横糸、という感じになると思います。