ウィニー開発者「有罪」 ネットで判決批判が大勢

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2858749/detail

この問題に関するいろいろな意見が紹介されていて、参考になります。
私の印象としては、この件に関する有罪、無罪という点に、関心が集中しているように見えることに、やや不満を感じています。
確かに、それは重要な問題ですが、より重要なのは、この種の問題が今後発生した時に、どこまでが無罪でどこを超えると有罪なのか、その境界線を明確にしておくことでしょう。何をやっても有罪にならない、なるべきではない、というのも一つの考え方ですが、それが無理であれば、境界線を明らかにして、人々が(特にソフトウェア開発に従事する人々などが)、予測可能性を十分に与えられ無用な不安感にとらわれることなく仕事、生活ができるようにすべきでしょう。裁判所には、そういった境界線を最終的に明示する、という役割も担わされているはずであり、今回の京都地裁の判決は、そういった役割を放棄してしまっている、という点で厳しい批判を免れることができないと私は思います。
判決要旨を入手しましたので、近日中に、読んだ感想を本ブログでアップしたいと考えています。