「法テラス」から転送電話「いつも話し中」 回線不足、苦情殺到

http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20061104/mng_____sya_____005.shtml

ボツネタ経由。

コールセンターでは、利用者から金銭トラブルや相続問題などの電話相談を受け付け、オペレーターが最適な機関を選び電話を転送している。主要な転送先になっているのが、弁護士会の電話相談窓口。東京の弁護士会と大阪の弁護士会が専用の電話回線計5本を開設し、担当弁護士が相談に応じている。
ところが、開業した10月2日から31日までにコールセンターが4488本の電話を相談窓口に転送したのに、つながったのは738本だけ。日本弁護士連合会の幹部によると「込み入った相談は時間が長くなり、回線がパンクした」という。
日弁連幹部は「電話による無料相談には限界がある。面談での有料相談こそ本来の姿。法テラスには、面談の予約受付センターへの転送を優先するよう求めた」と言う。

転送するほうは、転送すればお役ご免になりますが、転送されたほうは、相談を受け考えて答えて、それに対してまた聞かれて、という作業をこつこつと行いますから、簡単にはさばけず、対応人員の不足もあって、上記のような事態に陥ったのでしょう。
「気軽に司法にアクセスできる」という理念は正しいと思いますが、「気軽」イコール「無料」ということが過度に強調されれば、誰がコストを負担するのか、ということになると思います。
理念と現実が大きくかけ離れた状態が続けば、制度自体の崩壊へとつながりかねません。