個人向けネットサービス、トラブル対策を共同研究・5社1団体

http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=AS1D270C6%2028102006

研究会では各社の実務担当者らが持ち回りでトラブル事例を報告。弁護士や著作権団体も交えて、削除の要請があった場合の対応策などを議論する。月1回のペースで会合を開き、来年3月末をメドに指針をまとめる方針。趣旨に賛同する企業があれば、研究会への受け入れを検討する。

こういった分野、あるいは申告等について、英語でabuseということがあります。abuseには、虐待という意味のほかに、「濫用」「悪用」という意味があり、インターネットの世界では、こういったサービスの濫用、悪用に対する対策が不可欠で、そこには、それなりに確立された一定の手法というものもあります。各種紛争は、最終的には法的解決が避けられないため、法的な観点からの検討が不可欠ですが、こういった分野に明るい弁護士等の専門家は、まだまだ少ないというのが現状でしょう。
各種権利が尊重されるべきことは言うまでもありませんが、権利侵害があるらしい、あるかもしれない、といった「灰色」の部分の取り扱いが難しく、権利と利用の双方に目配りした、法的にもきちんとした根拠がある解決が求められるので、なかなか難しい分野であることは確かでしょう。
研究の成果が出ることを期待したいと思います。