『年齢の壁』に阻まれた夢 56歳主婦敗訴の波紋は?

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20061028/mng_____tokuho__000.shtml

ペーパーで十分な合格点を取りながら群馬大学医学部から門前払いを受けた東京都目黒区の主婦(56)が、入学許可を求めて前橋地裁に起こした裁判の判決が二十七日あり、主婦の訴えは退けられた。

この記事を読んで、伊能忠敬のことを思い出しました。

http://www.sawara.com/tadataka/
http://www.sawara.com/tadataka/syougai.htm

伊能忠敬は、50才(当時の50才は、今の50才よりもはるかに高齢という感覚でしょう)を過ぎて、幕府の天文方であった高橋至時のもとに入門して学び、正確な日本地図を作成するという偉大な業績を残しました。高橋至時が、年齢を理由に伊能忠敬の入門を断っていれば、このような結果は出ていなかった可能性が高いでしょう。
上記の事件では、年齢が理由となった不合格であったかどうかが争いになっていたようですが、高齢化が進み高齢になっても元気に働いている人が多い現状で、年齢を理由に合格させない、といったことは、よほどの特別な事情でもない限り、すべきではない、と思います。