ロンドンにおける見学(1日目・午後)

1日目の午後は、IMB(インディペンデント・モニタリング・ボード)の担当者、プリズンズ・アンド・プロべーション・オンブズマンの担当者のお話を聞くことができました。
IMBは、刑務所等の施設をモニタリングする組織で、組織の原型は約500年前にまでさかのぼることができるとのことで、現在、約1800名のメンバーが内務大臣から任命されて活動している、とのことでした。メンバーは、日常的に刑務所等の施設を訪問し、問題がないかどうかをモニタリングしている、とのことで、このような活動が行われることにより、刑務所等の内部における虐待等はかなりの程度防止できるのではないかと感じました。
オンブズマンは、かつての刑務所暴動を契機に設立された組織で、刑務所内における死亡事例について、すべて調査を行うなどの活動を行っている、とのことでした。事実関係を確定することの困難さや、活動に関する法的な面での整備が行われておらず今後の課題になっていることなどが説明されました。こういった組織や活動も、今後の日本における参考になると感じました。