刑務官自殺未遂:汚職事件で事情聴取…重体 大阪

http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20061002k0000m040110000c.html

捜査2課によると、男性は事情聴取を受けるため午前9時過ぎに同市内のマンション自室を出た。しかし、出迎えの拘置所職員のもとに予定の時間になっても現れず、間もなくマンション踊り場で首をつっているのを住人が発見した。遺書などは見つかっていない。

最近の東京地検特捜部の捜査では、自殺者が出ることも、ある程度までは織り込み済みなのか、自殺者が出ても、次席検事あたりが簡単な「お悔やみ」のコメントを出して終わり、になってしまっていますが、本来、捜査で、こういった事態はあってはならないことで、取調官は、万が一にもこういった事態が起きないように、細心の注意を払うものです。
この種の贈収賄事件では、任意の取り調べが先行する場合が多いものですが、取り調べが進展するにつれ、調べを受けるほうは、次第に真相を語る方向へ追い込まれて行くことも当然あり、絶望感等から自殺を考える、ということも起きてくる場合があります。そうなっては、貴重な人命が失われるという取り返しがつかないことになりますから、取調官は、厳しい中にも、自殺まで追い込むような絶望感にさいなまれないように、言動に工夫し、家族の協力も得る、といった、きめ細かな配慮が必要です。
こういった事件で取り調べを行う立場にある者が、こういう事態になってはならない、という意味で記憶にとどめておくべき事故と言えると思います。何とか一命をとりとめてほしいものです。