タイ・クーデター:前首相の非常事態宣言察知、決行

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/news/20060924k0000m030139000c.html

国軍関係者によると、クーデターを首謀したソンティ陸軍司令官ら軍高官は、政治混乱を終わらせるため、今月初めにクーデター計画を決め、決行のタイミングを計っていた。
ところが、タクシン氏がクーデター計画を事前に察知。20日夜に首相退陣を要求する市民団体の集会が予定されていたのに合わせ、首相支持の住民や警官隊を動員して集会参加者との衝突状況を作り出し、混乱収拾を名目に非常事態を宣言して権力維持を図るとのシナリオを描いたという。
これに対し、ソンティ司令官らは数日前に非常事態宣言の情報を入手し、宣言が予定された前夜というぎりぎりのタイミングを選んでクーデター決行に踏み切った。

やや似た経過で、頭に浮かんだのは、大塩平八郎の乱ですね。決行の前に、密告者が出たため、予定より早く決起したものの、結局、失敗に終わっています(クーデターとしては失敗ですが、倒幕への流れを作ったという意味では成功した面もあるかもしれません)。
上記のような、タイのクーデターの経緯を見ると、先手を打つ、ということの重要性を改めて感じます。