自民総裁選:安倍氏が首相なら、8人連続で「非東大」

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060919k0000m010107000c.html

一方、「2世、3世議員の増加」を挙げるのは猪口孝・中央大教授(政治学)だ。世襲議員の首相就任は90年代に入り一気に目立ち始め、細川氏以降は安倍氏も含め8人中6人。世襲議員は親や親せきの政治的資産を活用できる点で他の議員より優位にあり、安倍氏はその典型と言える。

いろいろな見方が紹介されていますが、私の見方は、上記の猪口教授と同様ですね。政治家という仕事が、個人の資質、識見、能力に依存するというよりも、一種の世襲制の「家業」化しているのではないかと思います。ある程度成功した政治家は、支持者・支持団体、後援会、地盤等によって支えられ、それを最も円滑に引き継げるのは、血縁関係がある者で、能力云々は二の次、という傾向が強まっている、と思います。東大出身者が優秀で、そうではない人が優秀ではない、とは思いませんが、東大出身者が、非常に優秀な人々であることは間違いなく、そういった人々から首相が出なくなっている、ということの意味は、分析するに値することだと思います。