月島雫と天沢聖司 近藤喜文監督「耳をすませば」

http://www.be.asahi.com/20060826/W21/20060816TBEH0008A.html

耳をすませば」の主題歌「カントリー・ロード」は、鈴木敏夫さんの娘麻実子さんが訳詞した。当時19歳と年齢が月島雫に近いことから頼まれ、宮崎駿さんが補作した。歌詞は「ひとりぼっち/おそれずに/生きようと/夢見ていた」だが、麻実子さんの詞は「ひとりで生きると/何も持たずに/まちを飛びだした」だった。
これを巡って、近藤喜文と宮崎さんが対立。近藤は麻実子さん訳を支持したが、宮崎さんの変更案が通った。
映画の宣伝のため出演したラジオ番組で、近藤は麻実子さんの歌詞について触れ、「漫画家になろうと、家出するように東京に出てきた。本当に何も持っていなかった」と涙を流して語った。口数が少なく、いつも心の中を見せなかったが、鈴木さんは「内にある熱いものが噴き出した」とみる。

こういうエピソードがあったことは、この記事を読んで初めて知りました。私の場合は、広島から東京へ出てきて、紆余曲折を経て、今は東京で生活していますが、地方出身で上京してきた人間は、大なり小なり、こういった感覚を持って上京してきていることが多いと思います。
近藤監督は、惜しくも若くして亡くなった、ということですが、非常に優秀な、また、魅力的な人物だったようです。個人的に、ジブリには良い思い出がなく、興味もないのですが、この「耳をすませば」は、是非、観てみたいと思いました。