ひと 但木敬一さん 第23代検事総長に就任

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060701-00000017-maip-peo

歴代の検事総長には、法務省勤務中心でエリートコースを歩んできた「赤れんが派」、東京地検特捜部などで実績を積み重ねてきた「現場派」、後者に属しつつも、本省勤務もそつなくこなしてきた「折衷派」の3タイプがあると思います。
「現場派」と見られている人々も、実際は、本省の枢要なポストを経験していることが多く(折衷派)、純粋に現場一筋で来て、検事総長まで登りつめる、という例は、極めて少ないと言えるでしょう。純粋な「現場派」は、高検検事長程度で終わる場合が多いと思います。新検事総長は「赤れんが派」になります。
「赤れんが派」は、捜査・公判が乏しいことに引け目があるのか、こういった記者会見に臨むと、はるか昔の若手検事の頃の思い出話などを持ち出し、捜査・公判の現場を知らないわけではない、といったことを、よく言いがちです。しかし、経験がほとんどないのは事実ですから、そこは率直に認め、捜査・公判に関する難しい問題点については、他人(「現場派」や「折衷派」)の意見に謙虚に耳を傾けるという姿勢が必要でしょう。