奈良放火殺人の長男、一転して殺意否認の供述

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060630i301.htm

長男は、以前から父親に対しては憎しみを持っているものの、母親や弟、妹に対してはなかったといい、その後、「3人が死ぬとは思わなかった」などと、殺意を否認する供述を始めたという。

昔、家屋に放火して内部にいた人が死亡した、という事件の捜査を担当した際に、この種事件で殺人罪まで立件されたのはどのような事情があった場合かについて、調べたことがありました。
明確な基準は引けませんでしたが、深夜で寝込んでいたり、放火されてしまったら逃げ場がないような場合で、放火者がそういった事情を認識、認容の上、放火している場合に、殺人まで問われる傾向があったような記憶があります。
上記の事件では、報道されている事情によると、殺人罪まで認められる余地がありそうですが、動機には疑問もあり、今後とも慎重な捜査が必要でしょう。