「死刑相当でない」主張へ 最終弁論で弁護人、奈良・女児誘拐殺人公判

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060626-00000024-kyodo-soci

この事件と、近く判決が宣告される広島の女児殺害事件は、この種事件で死刑と無期の限界を見極める上で、今後の重要な先例となる可能性が高い、と言えると思います。
従来の事件では、被害者が1名の場合、幼児であったり人倫にもとる残虐、わいせつな行為に及んだ後に殺害する、といった悪質性があっても、死刑は回避される場合がほとんどであったと思います。
しかし、上記の両事件で死刑が適用されることになれば、今後、死刑適用例は増える可能性が高いでしょう。
山口母子殺人事件の弁護人になっている安田弁護士は、長年、死刑廃止運動に携わってきた方ですから、そういった状況に強い危機感を抱いている可能性が高いのではないか、と私は見ています。