無罪判決 厳しい視線 ――名古屋特捜部10年(中)

http://chubu.yomiuri.co.tjp/news_top/060601_1.htm

ボツネタ経由で知りました。

「政治家の汚職事件は1件しかなく、ライブドア事件のような大規模経済事件の摘発例がないのは、特別な事案がほとんどないことの表れ。名古屋に特捜部を置く必要があるのか疑問だ」

名古屋地検特捜部に在籍したことのある現職検事は「知名度が足りないため、告訴や告発など外部から寄せられる情報量が確かに少ない」と打ち明け、言った。「実績を上げ、『名古屋特捜部なら、きっと摘発してくれる』と信頼を得ることが今後の課題だ」

私は、名古屋地検に特捜部ができる前の、平成5年4月から平成7年3月まで、名古屋地検に在籍したことがありますが、その間の後半の1年間は、刑事部の財政経済係の補助をやっていました。財政経済係が発展して、その後、できたのが特捜部です。
当時は、運もよかったのか、国会議員が被疑者になる事件を次々と摘発しており、それが、その後の特捜部創設へとつながった面もあるように思いますが、東京の特捜部が手がけるような、社会の耳目を集めるような事件が次々とあるはずもなく、「特捜部」という看板を掲げる以上、どこに存在意義を見出して行くか、は、常に厳しく問われざるを得ないでしょう。

巨悪に切り込む 埋もれた不正 見逃すな ――名古屋特捜部10年(上)
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/060531_1.htm