法律監修(続)

http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/20060528/p2
http://danblog.cocolog-nifty.com/index/2006/05/post_9dd8.html

で、裁判等を取り上げたコミックの、現実離れした問題点が指摘されていますが、おそらく、これらについては、実質的な法律監修が入っていないのでしょう(弁護士等の誰かが一応は見ているのかもしれませんが)。

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060429#p1

でも述べましたが、私の場合、最近では、今夏に放映予定のHEROスペシャルとか、法廷劇などについて、台本のチェックを依頼されて引き受けていますが、やってみると、なかなか難しいものであることが実感されます。
台本というのは、当然ですが、脚本家が練って書いていて、読んでいると、なかなかおもしろいのですが、その中で、どうしても、「こういう言葉はありえない」「こういう設定には無理がある」といった点が出てきます。そこをチェックするのが監修者、といえばそれまでですが、できるだけ、オリジナルのものは生かしたい、と思うので、リアリティとの限界の狭間で、的確に意見を述べようとするため、結構、神経も使い疲れるものです。ただ、5年余り前のドラマHEROの際もそうでしたが、自分が意見を述べたところがうまく取り入れられ、現実と乖離することなく(ドラマですから現実そのものというわけには行きませんが)おもしろいものになって、しかも、専門家のコメントとして(HEROの際は検察幹部のコメントとして出ていた記憶があります)、現実の捜査・公判に照らし間違いがなかった、といった評価がもらえると、「黒子」としては、神経を使ったことが報われたような気がして、それなりに達成感、充実感が感じられます。
そういった観点(リアリティがきちんと追及されているか)で、ドラマなどを観てみるのもおもしろいかもしれません。