法律監修

現在、5月から始まる法廷劇について、台本の内容等についてアドバイスしています。また、過去に放映されかなりの反響があったドラマについて、アドバイスを求められているため、台本の原稿を逐一チェックしているところです。こういう仕事をする際の私自身のスタンスは、専門家の立場から、徹底的にリアリティを追及し、その結果を関係者に伝える、ということに尽きます。こういう設定はありえない、あるいは不自然、こういう発言はしない、実際はこういう表現になるはず、といったことは、細かい点まで、気がつく限り指摘します。ただ、演劇やドラマは、ドキュメンタリーとは異なりますから、実際に行われていることとは離れた面が出てくるのはやむをえないことであり、そこは、私のような立場の者が立ち入るべきではない、というのが、私の考えです。とはいえ、実際に行われていることを知らないままでは、失笑をかって終わってしまうことも、実際に行われていることを把握した上でアレンジすれば、それなりに深みが出たり、リアリティが失われずプロの目にも耐えるものに仕上がることにもつながるでしょう。そんなことを考えながら、こつこつと台本をチェックしたり、関係者からの質問に答えたりしています。

追記:

ニュースになっているので、上記の「逐一チェック」がこのドラマであることは明らかにしても構わないでしょう。

キムタク「HERO」 一夜限りの復活
http://www.daily.co.jp/gossip/2006/04/28/213229.shtml