神奈川県警の責任認める 男性「放置死」で横浜地裁

http://www.asahi.com/national/update/0425/TKY200604250282.html

判決は「久保さんが相当重度の意識障害に陥っていたのに、警官は眠っていると軽信して放置した」として、保護義務を怠った過失があると認定。久保さんが首を振るなど反応を示したとする県警側の主張は「にわかには信じがたい」と退けた。
そのうえで、久保さんは署員が現場を去った2時間後に心筋梗塞(こうそく)で死亡したと認定。「仮に救護措置を尽くしたとしても救命できたとは言えない」として放置と死亡との因果関係は否定した。だが「適切な救護措置がとられれば、死期を遅らせることはできた」として、延命の可能性を侵害した責任を認めた。

因果関係や延命可能性は、証拠関係に接していないので、その当否がよくわかりませんが、警察の責任が認定されたことには、重みを感じます。
警察も、遺族側も、双方ともに不満が残る判決と思われますから、控訴審でも熾烈に争われることになりそうです。