http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060327-00000014-mai-soci
それでも両親は法廷に通い続けた。「隼三にはもう運動会も入学式も卒業式もなく、この法廷だけが主役の舞台。裁判の場で隼三のことが語られている限り、親として見守り続けたい」(文栄さん)からだ。
以前、検察庁にいた際、20代の女性が亡くなった交通事故の公判(否認事件)に立ち会っていて、毎回、年配のご夫婦が傍聴に来られていたので、ご遺族だろうと思い、ある時、声をかけたところ、亡くなった方のご両親であることがわかりました。
その後、公判が終わると、立ち話ではありましたが、検察庁の意図とか今後の予定などを説明するようにしたところ、大変喜ばれて、こちらが恐縮するほどお礼を言われていたことを思い出します。
辞めてしまった後に、今さらこんなことを言うのも何ですが、裁判官は裁くだけ、弁護士は弁護するだけ、に終わりがちであるのに対し、検察官は、やる気になれば、いろいろなことができるので、現役の皆さんには、持てる力をフルに使い正しい方向で発揮してほしいと思います。