「証拠」と「時効」の壁、2判例が破る…原さん拉致

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060323ic04.htm

今朝の東京FMでも少し話しましたが、今後、この事件がどのように展開するか、警察がどこまで事件を解明できるか、が一つの焦点でしょう。
まだ時効は完成していない、という前提で捜査を進めていることは理解できますが、拉致された被害者に対する監禁が現在も継続しているか、あるいは、どこかの時点で終了したが、その後、時効期間が満了する前に起訴に至った、ということが立証できないと、起訴は難しいと思われます。そのためには、拉致された被害者のその後の行方が解明される必要があり、今後の捜査により、その点に関する十分な証拠収集ができるかが当然問題になります。
警察がここまで捜査を進捗させたことは評価できますが、今後も、さらに越えるべきいくつものハードルが待ちかまえている、というのが実態でしょう。

拉致事件の辛容疑者、国内に十数人の協力者網」
http://www.asahi.com/national/update/0324/TKY200603230452.html