痴漢無罪で控訴断念=「有罪確実の見込み薄い」−東京地検支部

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060322-00000167-jij-soci

この事件、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060312#1142125292

で言及した事件のようです。
判決ラッシュの3月ということもあって、無罪判決が目立ちますが、無罪判決が確定した場合、なぜ無罪になったのか、無罪になるような事件を起訴した判断に問題はなかったのか、捜査・公判における問題点等々について、検察庁内部で徹底した検証を行い、その結果を検察庁内で広く共有する、ということが必ず行われるべきだと思います。私が検察庁で働いていた当時は、そのような動きがなかったわけではありませんが、十分行われているとは思えない状況でした。
敗戦までの旧陸軍、海軍の歴史を見ても、負けた戦闘に関する反省が不十分であり、貴重な犠牲を次へ生かせていなかった、ということが顕著だと思います。
無罪判決というものは、検察庁にとっても重い十字架のようなもので、触れたくない、という気持ちになりがちですが、それではいけない、という自覚を持つべきでしょう。