凶悪犯を否認から自白へ

http://nikkeibp.jp/style/biz/associe/lie/060207_5th/

取り調べは1日10時間以上に及ぶこともあります。「今日は自白しそうにないな」と感じたときには、まったく関係ない話をします。政治家、盆栽…。何でもいいんです。若い刑事は「何でこんな関係ない話をするのか」と不思議がりますが、被疑者は様々な話をしているうちに自分の人生について考える。それがきっかけとなることが少なくないんです。

この記事に書いてある内容は、上記の点も含め、私自身の経験に照らしても、うなずけるものがありますが、日本における取調べの「カウンセリング的性格」を物語っている、ということが言えるでしょう。
このような取調べが、「代用監獄」と不可分一体となっている(だからこそ警察、法務・検察は代用監獄の廃止・縮小に頑強に反対するわけです)、というところに、代用監獄問題が一朝一夕には解決できない難しさが存在する、と言えると思います。