知的財産法の理論と現代的課題―中山信弘先生還暦記念論文集

知的財産法の理論と現代的課題―中山信弘先生還暦記念論文集

早速、購入し、著作権法に関する論文を少し読んでみました。
相澤英孝教授の「著作権法パラダイムへの小論」の中で、fair use という考え方を積極的に導入し著作権者の利益とその他の利益の合理的調整を図るべきことが提唱されており、今後、歩むべき方向性として興味深いと感じました。
また、上野達弘助教授の、「著作者人格権をめぐる立法的課題」では、上記の相澤論文でも指摘されている、著作者人格権(特に同一性保持権)をめぐる従来の硬直的な解釈などにつき、立法的解決を図る場合の考え方が示されており、興味深いと思いました。
しがない弁護士には、とても全部は読みこなせませんが、自分の仕事に関連する部分をできるだけ読んでみたいと思っています。