裁判員制度と一般国民の感覚

先日、歓送迎会の後の2次会で、ある人(比較的若い女性、法学部出身ではあるものの法律とは無関係な生活を送っている)と話をしていたところ、最近、その人の知り合いがある刑事事件で逮捕、起訴され、否認していたが有罪になったことについて、「私の知っているあの人が犯罪を犯すわけがない」と断言する一方で、性犯罪一般については、「被害にあったという女性が敢えて証言する以上、証言で犯人とされた人が犯人であると自分なら判断すると思う。」と言っていました。
知人の事件では、何ら利害関係がない第三者の目撃者がいて、その証言が決め手になったとのことだったため、私が、「性犯罪の被害者の証言をそのように重視するのであれば、知人の事件でも、何ら面識、利害関係がない目撃者の証言が重視されることに異論は差し挟みにくいのではないか?」と言ったところ、考え込んでいました。
こういう話をしていることからも、全然色っぽい雰囲気ではなかったことがわかると思いますが、一般国民の感覚が垣間見えて、なかなか興味深いものがありました。