朝日新聞:新党結成取材で情報ねつ造、記者を懲戒解雇

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050830k0000m040122000c.html

長野総局の記者は13日に亀井静香・元自民党政調会長と田中知事が東京都内で会談したことについて、田中知事から取材していないのに「田中知事から取材して、両氏が長野県内で会談していたことが分かった」との内容の情報を社内に報告。この情報をもとに記事が掲載されてしまったという。

こういった行為が許されないことは言うまでもありませんが、自分が、この記者(28歳)と同じ年齢の頃を思い出すと、検事正、次席検事、刑事部長、公判部長といった人々への報告の際、「この点は確認しているか?」と聞かれ、やっていないと、つい、「確認しました」と答える誘惑に駆られていましたね。「確認しました」と言えば、それ以上の追及は通常、ありませんから、それで通るものですし、そのことが大きな問題になることも、通常はないでしょう。しかし、そういう虚偽報告はしない、嘘はつかないという、一種の職業倫理というものがないと、次第にいい加減な世界に入って行くことになります。
この記者が、どういうプロセスを経てこのような事態にまで至ったかはよくわかりませんが、過去に書いた記事についても、きちんと検証を行う必要性を感じます。