公判中、被告が被害女性殴る 証人尋問「かっとなった」

http://www.sankei.co.jp/news/050728/sha093.htm

ここまでひどい事例も珍しいでしょうね。法廷の秩序維持は裁判所の責任ですし、被告人の戒護については同行している刑務官にも責任があるわけで、両者の失態が重なり合って起きたことと言えるでしょう。
開廷中、被告人の手錠、腰縄ははずされますが、刑務官が、被告人と弁護人の意思疎通に支障があるなどと弁護人から文句を言われながら、「密着戒護」(被告人のすぐそばで刑務官が同行)をやめないのは、こういった事態を防止するためでしょう。ぼけっとして横に座っているだけなら、そこにいる意味はなく、無意味です。
裁判所も、被告人の動静には細心の注意を払い、証人から離れた場所に被告人を着席させるとか、事前にできることはあったように思います。
こういうこともある、ということを、訴訟関係者が肝に銘じて、再発を厳重に防止すべき事態と言えるでしょう。