回転ドア潜む危険…六本木事故1年、専門家チーム検証

http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050326i205.htm

あの事故から、ちょうど1年たったんですね。

全員、手弁当で、不足資金は畑村教授が自分の講演で得た収入をすべてつぎ込んだ。企業14社も実験に協力し、電車や自動車、防火シャッター、玄関扉など、あらゆる種類のドアの安全性を調べてきた。

手弁当とか、自費で、というのは、口で言うのは簡単ですが、なかなかできないことで、本当に頭が下がる思いです。

六本木ヒルズ回転ドアで行った再現実験では、頭が挟まれた瞬間、約870kg重の力が加わることが判明。「大人で約200kg重、子供なら約100kg重の力で挟まれると致命的。回転ドアの危険性が裏付けられた」と、畑村教授は説明する。

さらに、重みのある学校の防火シャッターや、勢いよく閉めると大きな力が加わる自動車のドア、玄関ドアなども危険度が高いことが判明。一方、ドア自体の重量が軽く、ゆっくり閉まるエレベーターや電車のドアは、比較的安全との結果が出た。

六本木ヒルズ回転ドアを通過していた人は、極めて多数にのぼるはずですが、死亡事故前に、これほどの危険があると知っていた人はほとんどいないでしょう。
防火シャッターにしても、ここで挙げられているドアにしても、ごくありふれたものですが、そういった身近なものに意外な危険性が潜んでいるというのは、非常に重要なことと思いました。
特に、子供を持つ親は、こういった危険性を強く認識しておくべきでしょう。
1年前の事故で亡くなったお子さんのご冥福を、改めてお祈りしたいと思います。