泣いて馬謖を斬る

今夜のNHK「その時歴史が動いた」(再放送)で、諸葛孔明が、大敗した馬謖に対して、私情を捨て信賞必罰を貫き、泣きながら死刑を命じたという「泣いて馬謖を斬る」が取り上げられていた。
諸葛孔明の偉大なところは、馬謖を厳しく処罰するだけでなく、馬謖に軍を委ねた自らの責任も回避せず、降格も願い出た点にあると思う。部下の失敗をすべて部下のせいにして自分は逃げてしまう、という上司は多いが(検察庁にもいたような気が)、諸葛孔明のような身の処し方ができる人はなかなかいない。そもそも、「泣いて馬謖を斬る」といったことができる人も、数少ないだろう。