今夜のブロードキャスター(TBS)の弁護士コメント

著名歌舞伎役者の子供が、警察官を殴って逮捕された事件に関するコメントで、タクシーの運賃トラブルで暴行、傷害に及ぶと、強盗致傷罪が成立する場合があると指摘されていました。それは良いのですが、法定刑について、「7年以上の懲役」とコメントされていましたが、昨年、刑法が改正されて、強盗致傷罪については、

第240条
 強盗が、人を負傷させたときは無期又は6年以上の懲役に処し、死亡させたときは死刑又は無期懲役に処する。

と、それまで7年以上だった有期懲役刑が、6年以上とされています。これは、7年以上では酌量減軽しても執行猶予がつけられないので、過酷な事態を避けるために、法定刑が引き下げられたものです。
私も、時々、マスコミ関係者からコメントを求められることがありますが、十分注意しなければいけないと思いました。

付記:

コメント欄で指摘していただいたように、刑法改正自体は昨年中に行われましたが、施行は今年の1月1日からです。