夫死亡の交通事故、知らずにツイッターで実況 米女性

http://www.afpbb.com/articles/-/3004571?ctm_campaign=topstory

警察無線を傍受してはツイッターのアカウント「@ScanCouver」に投稿しており、4日午後も発生したばかりの交通事故の状況を伝え始めた。

そしてとうとう、ジョンソンさんは言葉少なくこうつぶやいた。「夫だった。死んだの」

SNSのような、誰でもどこでも手軽に情報発信できる今を象徴するような出来事ですね。
このような状態の下では、膨大な情報がネット上で飛び交い、世の中で起きている様々な事象を、細かく、手に取るように知ることができるようになります。そして、この記事で紹介されている事故のように、そういったきめ細かさの中で、自分の夫の事故すら実況する、ということが起きることもあって、我々は、いまだかつてない、情報の洪水の中で日々、生きている、ということになるでしょう。
氾濫する情報の中には、精度の高いものや低いもの、嘘が意図的に流されているものなど、様々なものがあり、いかに情報を取るかが問われたかつてとは異なり(そのような点が依然として重要である場面は存在していますが)、氾濫する情報の中でいかに精度の高い情報を拾い上げるかが非常に重要になっていて、その点に関するリテラシーをいかに身につけるかが、物心ついた頃から学校でも所属する組織でも、きちんと教育されなければならない、ということも感じます。

2013年12月08日のツイート

ストーカー・DV本部発足 捜査1課を「初動支援班」に

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131206/crm13120620500026-n1.htm

従来の生活安全部のストーカー対策室に、刑事部の捜査1課、第1機動捜査隊、総務部の被害者支援室を加え、警察署と連携して積極的に加害者を検挙する。

相談内容は速やかに署長と対策本部に伝え、ストーカー対策室や捜査1課などの「初動支援班」を警察署に派遣。加害者の犯罪歴や性格なども含め危険度を組織的に判断する。相談担当者の判断能力を向上させるため、過去のストーカー事件の分析や民間の専門家らによる研修も充実させる。

警視庁での新体制ですが、所轄警察署任せにして後手後手に回ることを防止すべく、こうした「初動支援班」がバックアップするという体制は、評価、期待できるものがあります。ただ、いろいろな部署の警察官が班に入っていて、指揮命令系統が混乱したり責任の押し付け合いになって機能しないのではないかという不安は感じられますね。「班」として有機的に機能しつつ、出るところには積極的に出て行く、運用面での巧拙がかなり影響するのではないかという気がします。仏作って魂入れず、といったことにならないよう、うまく機能するようにして、その成果を全国の都道府県警察で共有できるようにしてもらいたいものです。
成果が出る前にも、経過も警察内部で共有して、全国的に、こういった分野での警察活動がレベルアップするようにもすべきでしょう。