久しぶりの徳島

ちょっと用事があり、一昨日の夜から徳島へ行き、昨日は、徳島市内で記憶に残っている場所を回ってきました。
私が徳島地検で勤務していたのは、平成2年4月から平成5年3月までの3年間で、新任明けの検事として検事2年目から4年目までを過ごしたことになります。まだ若く、無我夢中で過ごしていた日々が、懐かしく思い出されました。徳島地検の建物は、私が勤務していた当時、既に古くて建替えの話が出ていましたが、それから20年以上経って、まだ健在(?)であることに驚きましたが、懐かしく、しばらく見ていました。徳島地検のすぐ近くに、職員がよく利用している喫茶店が当時あって、亡くなった玉井英章・元大阪地検次席検事(当時は三席検事)もよく通っていたのですが、そこは建物が新しくなり喫茶店もなくなっていて、時代の流れを感じました。
徳島駅の近くで、祖谷そば(徳島の山間部に祖谷のかずら橋で有名な秘境がありそこで食べられている)を出している店があり、久しぶりに食べました。素朴で、東京ではなかなか味わえないものがありました。

https://twitter.com/yjochi/status/401576979217911808/photo/1

地域に密着しつつ、事件や人に向き合っていた日々が次第に記憶の中で蘇り、徳島の地に降り立った時の初心を忘れることなく、忘れそうになったら意識して思い出して、今後も頑張ろうと決意を新たにしつつ、徳島阿波踊り空港の阿波踊りオブジェに見送られ

https://twitter.com/yjochi/status/401620199884865536/photo/1

帰京の途につきました。

2013年11月16日のツイート

幸福の科学・佐々木俊尚対談に「えええええええ」! テーマは「宗教とテクノロジーの交差」らしいが…

http://www.j-cast.com/2013/11/14188993.html?p=all

ニュースサイト「やや日刊カルト新聞」では、主筆藤倉善郎氏が
オウム真理教全盛の頃は、宗教学者や文化人や一部メディアがオウムをヨイショして、後で"おいおい"ってことになったわけです。

先週金曜日夜のテレビ朝日系・報道ステーションで私のインタビューVTRが出た際に、オウム真理教の捜査に従事したと紹介されていましたが、昭和の終わりから平成7年の地下鉄サリン事件当時までのオウム真理教の歩みは、捜査に携わっていましたから、一通り把握していました。
この教団は、メディアや著名人の利用が、今では当たり前のようになっていますが、当時は先駆的に巧みな面があり、うまく取り込むことで、知名度や評価を高めることにつなげて、布教や信者の獲得にも役立てていました。その結果、どのようなことが起きたかは周知の通りです。
既に教義、組織など様々な面で確立している伝統ある宗教とは違い、新興宗教にはなかなかわからないことがあります。だから駄目だ、と決めつけるのも正しいとは思えませんが(伝統ある宗教もも最初は新興宗教であったわけで)、著名人等が広告宣伝に一役買うことで、そうした見えにくい、ブラックな、時には違法、不当な部分の片棒を担いでしまうリスクがあるということは、知名度や影響力のある人ほど十分にわきまえておく必要があるでしょう。事情が把握できないのであれば、一定の距離を置いて広告宣伝に安易に加担しないというのも、1つの見識です。
そういったことも、オウム真理教による一連の事件から導き出される教訓であるはず、あるべき、ということを感じます。