未解決事件のDNA鑑定を 国家公安委員長

http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091210/crm0912102236036-n1.htm

要望に対し警察庁は、近年急速に鑑定技術が進歩しているとし、過去の事件の鑑定を急いでいると回答したという。

以前にも本ブログでコメントしましたが、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090623#1245720706

過去の、「解決」されたと思われている事件(足利事件もそういった事件の1つであったわけですが)について、疑問が生じた場合の再鑑定を、制度として整備し適切に行うようにするということも必要でしょう。
制度が整備されていない中でも、少なくともそういった健全な、常識的な発想を宇都宮地裁が持っていれば、DNA再鑑定をしないまま5年もの間、事件を塩漬け状態にし、申立を棄却して時間を浪費するということもなかったはずです(菅谷さんはもっと早く釈放されていたはずです)。
過去の事件に解決、未解決を問わず、再び光をあてて行くために、DNA鑑定は活用されるべきです。

崩壊危機、「戦艦大和」の慰霊塔を修復へ…徳之島

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091213-00000589-yom-soci

「当時は『英霊がここからずぶぬれで帰ってくるのではないだろうか』と考えながら設計した。町の人が大切にしてくれて本当にうれしい」と中村さん。父が、大和と共に沈没した軽巡洋艦「矢矧(やはぎ)」の乗組員だった横浜市泉区の西岡登志美さん(66)も「これで安心して父たちの慰霊を続けられる」と感謝した。
伊仙町の大久保明町長(55)は「次世代に二度と戦争はしてはならないと伝えるためのシンボルとして守っていきたい。戦後65年となる来年の慰霊祭は盛大に行いたい」と話している。

戦艦大和を旗艦とする第二艦隊の沖縄特攻作戦については、以前、本ブログでも

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20051218#1134835250
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070916#1189905178

とコメントしたことがあります。勝算に乏しい作戦ではありましたが、沖縄から海軍の大田中将が発した訣別電にあるような、沖縄県民すら献身的に協力しているような状況下、あの作戦以外の選択肢はなかったような気がします。私が、当時、この特攻作戦への参加を求められたとすれば、かなり悩んだと思いますが、人間、生きるべき時もあれば死ぬべき時もある、自分は良い死に場所を与えられたと考えて、粛々と大和に乗り込んだのではないかと思います。
この作戦に参加した将兵尊い犠牲を長く顕彰するためにも、慰霊塔修復には大きな意義を感じます。

本の販売2兆円割れ 170誌休刊・書籍少ないヒット作

http://www.asahi.com/national/update/1212/TKY200912120271.html
http://www.asahi.com/national/update/1212/TKY200912120271_01.html

新刊の刊行点数は89年の約3万8千点に比べて、昨年は約7万6千点と倍増、今年は10月末時点で昨年より3.2%増えているが、販売金額の減少は止まらなかった。出版社は少しでも売り上げを増やそうと刊行点数を増やしているが、売れない本は書店が次々と返品している実態が背景にある。08年の返品率は40.1%で、今年10月末の時点では40.7%とさらに悪化している。

来年には、アップルからも、アマゾンのキンドルのような携帯端末が発売されるという話もあり、来年以降、書籍のデジタル販売が、日本でも一気に加速する可能性が高いでしょう。
現在、少しずつ読んでいる「フリー」を読み終えたら、同じ著者の「ロングテール」を、再度、読み直したいと思っているのですが、出版業界も、デジタル販売を積極的に推し進めれば、在庫を持たずに済み、1年に数冊(ものによっては数年に1冊)しか売れない、「ロングテール」からも収入が得られて、今よりも、経営面でかなり楽になることは間違いないと思います。無理に刊行点数を増やす必要もなく、返品に頭を悩ます必要もなくなるでしょう。
ただ、その一方で、印刷業者、運送業者、書店といった、従来、膨大に必要となっていた労力は不要になり(ゼロにはならないと思いますが)、廃業、転業を強いられる人々もかなり出てくることも、また間違いありません。
とは言え、今や舵を切るべき時が来ていて、舵を切らなければならないという決断を迫られている、と言っても過言ではないでしょう。