日航株価100円 上場以来の最安値、S&Pは格下げ

http://www.asahi.com/business/update/1016/TKY200910160472.html

終値は前日終値と比べ13円安い101円で、下落は4日連続。経営再建の先行きが厳しさを増しているとの見方から売られている。
また、米格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)は同日、日航長期格付けを「Bプラス」から「Bマイナス」に引き下げた。いずれも「投機的」格付けで、さらに格下げの可能性があるクレジット・ウオッチ(監視下)を継続する。

遂に百円ショップで売られる程度にまで株価が落ち込んできましたね。格付け会社から「投機的」と評価される会社の飛行機が空を飛んでいる、というのも、感覚としては怖い気がします。1つしかない命を、投機的な会社に委ねる怖さということを、改めてしみじみと感じるとともに、やはり、乗るのはやめておいたほうがよいのでは、という気がしてきてしまいます。こういった危惧感が、JALの乗客数、搭乗率をますます下げているということは確実に言えそうです。

アンネ・フランク生前の動画、ネットで公開 再生2百万回超

http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200910160003.html

動画は1941年7月22日に撮影されたもの。当時12歳だったアンネさんが、近所の新婚カップルがアパートから出る場面を、バルコニーから見下ろしている場面。この動画は新婚夫妻が戦後、アンネさんの父オットーさんに渡したという。
現在は記念館となっている「アンネ・フランクの家」が、YouTubeに公式チャンネル(http://www.youtube.com/annefrank/)を開設して公開した。これまでアンネさんのことを知らなかった人々にも、彼女の人生を知ってもらいたいとしている。

http://www.youtube.com/annefrank/

で見てみましたが、新婚カップルの幸せそうな姿やアンネ・フランクの楽しそうな様子が印象的でした。
以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050814#1123959125

でコメントしたように、

ドラッカー20世紀を生きて―私の履歴書

ドラッカー20世紀を生きて―私の履歴書

の中で、故・ドラッカー教授が、

マスコミは真剣にヒトラーを取り扱わなかった。もしヒトラーの危険性を認識し、キャンペーンを展開していたら、ナチスの政権掌握は阻止できたかもしれない。

と述べていたことが、なぜか思い出されました。
マスコミに限らず、世の中に影響を及ぼすことができる人々が、賢明に、洞察力を働かせて動くことが、いかに多くの人々の幸せな生活を守ることにつながるか、ということを感じました。
そういったことも考えながら、最近、

ドラッカー 時代を超える言葉―洞察力を鍛える160の英知

ドラッカー 時代を超える言葉―洞察力を鍛える160の英知

を少しずつ読んでいるところです。

JR脱線事故、事情聴取用に「ポリちゃん想定問答集」

http://www.asahi.com/kansai/travel/news/OSK200910170074.html

JR西によると、「ポリちゃん想定問答集」は、同社の安全運行に携わる担当者が作成した。この担当者は社内の調べに対し「自分の頭の整理のために会社の公式説明などをまとめた」と説明しているという。問答集は、神戸地検が同社を昨年10月と今年5月に家宅捜索した際に、押収した資料の中に含まれていたという。

またJR西は、兵庫県警や神戸地検の事情聴取に呼ばれる社員たちを対象に、事故の関係資料を配っていた。資料の中には、鉄道本部会議の議事録や、自動列車停止装置(ATS)の設置経緯、96年12月に起きたJR函館線脱線事故の概要のほか、すでに聴取された社員の供述内容も含まれていたという。

官僚的な組織であればあるほど、刑事事件にあたっても、この種の資料を作りたがる傾向がありますが、資料にすれば形になり、形になれば捜査機関の目にも触れる可能性が出てきて、押収されたりした場合に、口裏合わせ、罪証隠滅といったネガティブな評価を受けることにもつながる危険性が出てきます。そして、それが時には致命的な、取り返しがつかない事態にもなりかねないところが、刑事事件の怖さでもあります。
「ポリちゃん」云々というネーミングが、どこまで組織的なものかはよくわかりませんが、社会や被害者等に対しては表向き恭順の姿勢を示しつつも、裏ではぺろっと舌を出しているような、JR西日本という組織の体質をよく現しているという印象を受けるのは、おそらく私だけではないでしょう。