麻生内閣が半年…民主の敵失でひと息、支持率急降下のまま

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090324-OYT1T00237.htm?from=main5

この半年間、首相は相次ぐ失言や漢字の誤読など「身から出た錆(さび)」(周辺)で支持率を急落させた。「激やせ」説までささやかれた。だが、小沢氏をめぐる問題で民主党への風当たりが強まったおかげで一息つき、強気を取り戻しつつあるようだ。

これだけ短期間に、これだけ支持率が下がるというのもすごいことですが、断崖絶壁に追い詰められた状態の中で、東京地検特捜部という強力な援軍(?)が現れて、何とか延命できた、というところでしょうか。しかし、風前の灯状態であることに変わりはなく、先がないのは間違いないでしょう。
国民の多くが、小沢氏の秘書に対する捜査に、「国策捜査性」を感じ疑問を持っている中で、これ以上伸びずに捜査が終結すれば、小沢氏の代表続投でも何とかおさまりそうな気はしますが、特捜部としては、捜査の正当性を明らかにするためにも、公判で、小沢氏を巡る政治資金の実態、公共工事との密接な関係を明らかにしようとするでしょう。そうすると、来る衆議院議員総選挙の時期と、第1回公判の冒頭陳述でそのあたりの事情が明らかにされる、その先後関係が問題になると思います。民主党や小沢氏としては、総選挙の後に第1回公判が来るように、今後、公判前整理手続を申し立てるなどして、公判の先延ばしを図ってくるのではないかと私は見ています。

着陸失敗のMD11型機、海外でも横転事故…難しい操縦性

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090324-OYT1T00074.htm

成田空港で23日、死者2人を出した米フェデラルエクスプレスフェデックス)貨物機の炎上事故は、空港周辺に発生していたウインド・シア(気流の乱れ)が事故につながったとの指摘がある一方で、専門家の多くは「事故を起こしたMD11型機は、操縦が難しい機体」と口をそろえる。同型機は、過去に海外で今回の事故と同様、着陸に失敗して横転する事故を起こしており、運輸安全委員会は同型機の操縦特性にも注目して、調査を進める方針。

1997年に発生し、機長が起訴されたものの無罪となって確定した日航機乱高下事故の際も、機体はMD11であったことを、ネットで検索していて知りました。その事故の際も、機体の特性とか操縦性といったことが問題になっていたという記憶がありますが、深刻な危険性があるのであれば、使用を控えることを含め、対策が必要ではないかと思います。
昔、徳島地検に勤務していた当時、羽田・徳島間を移動する際にMD機に乗ったことが何度かあって、MD11であったかどうかは覚えていませんが、乗り心地が良くなく、MD機にあたってしまうと、「嫌だな」と思っていたことが思い出されます。機体の最後部がタラップのように降下して、そこから外に出られる構造になっていて、着陸後にそこから外に出されたことがあって、おもしろい構造になっているなと思ったことがありました。
以前、アフリカへ行った際に、ボンバルディア機に乗る羽目になってしまい、怖い思いをしましたが、MD11に乗ってしまうということも、今後、ないわけではなく、そうなると、多分、ボンバルディア機以上に怖い思いをするでしょう。

小沢代表の事情聴取は当面見送り、秘書起訴で東京地検

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090324-00000987-yom-soci

谷川恒太・東京地検次席検事は24日、記者会見を開き、大久保容疑者らの起訴に踏み切った理由について、「特定の建設業者から長年、多額の献金を受けていた事実を国民の目から覆い隠した重大事案で、看過できないと判断した」と説明した。

国策捜査であったかどうかについては、私のようなしがない弁護士の知るところではありません。ただ、従来、検察庁の捜査というものは、政治的に不当な影響を与えないように、支持率が低下するだけ低下して崩壊寸前の内閣の援護射撃になったりしないように、注意の上にも注意して、慎重に行われてきたものですが、その意味では、この捜査は、いろいろな点で偏頗なものが感じられ、だからこそ国民の強い不信も招いていて、後味の悪さが残ります。やや早いかもしれませんが、「失敗」という烙印を押しても良いかもしれません。
特捜部の手がける事件というものは、その辺のおまわりさんがやる事件ではないので、証拠に基づいて有罪になれば良い、というものではないようにも思いますが、いかがなものでしょうか?>東京地検次席検事
うさんくさい元警察官僚あがりの内閣官房副長官がうそぶいていたように(本人は否定していますが)、与党にも野党にも金が渡っていたにもかかわらず、やられたのは野党、それも、やられて最も影響が大きそうな小沢氏の秘書だけ、というのも(今後については流動的とはいえ)、背後に大きな得体の知れないものが隠されているという印象を強く与えます。
こういった疑惑というものは、永遠に解明されることがないもので、それだけに、検察の威信(というものがまだあるのかという問題もありますが、それはともかく)を、ウイルスのようにじわじわとむしばみ低下させ、今後の捜査の遂行ということをますます困難にすることは、おそらく確実でしょう。