映画「ワルキューレ」

http://www.valkyrie-movie.net/

昨年、

ドキュメントヒトラー暗殺計画

ドキュメントヒトラー暗殺計画

を買って、3分の1くらい読んでそのままになっていましたが、先に映画を観ておいたほうが、気合いを入れ直して本も読めるかと思い、公開日に観てきました。
映画の冒頭で、本の中でちょうど読んだばかりの、最終的なヒトラー暗殺計画実行に至る前の、暗殺に失敗するシーンが登場し、印象深いものがありました。公開前の映画評を読むと、平板である、といったものもありましたが、私には、緊迫感が感じられ、ドイツのため、国民のため、多くの人命を救うため、ヒトラーを排除しなければならないと決意し、捨て身で臨んだ人々の勇気といったものがひしひしと感じられて、見応えのある作品であったと思いました。映画を観ながら、「一殺多生」という言葉を、改めて思い出しました。
歴史に「もし」はないと言いますが、1944年の時点でヒトラー暗殺が実行され、早期に終戦になっていれば、アンネ・フランクが死に至ることはなく、他の多くのユダヤ人、民衆、将兵も死なずに済んだ可能性が高く、失敗には大きな悔いが残ります。

「薬物で意識不明にさせ高額請求」、外国人ねらい六本木で急増 米大使館警告

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2583516/3929658

米大使館によると、「被害者の知らないところで飲み物に薬物が入れられ、それを飲んだ被害者は数時間にわたって意識がなくなる」という。たいていの場合、「被害者がバーや路上で目覚めたときには、被害者のクレジットカードに高額な請求がなされているか、あるいはクレジットカードそのものが盗まれている」。
米大使館は、大使館職員に六本木のバーやクラブへ行かないよう勧めており、米国市民に対しても同じよう行動するか、あるいは「くれぐれも警戒を怠らず」「周囲の状況を十分わきまえて」行動するかのいずれかを選ぶべきだと警告した。

夜、六本木交差点付近を歩いていると、怪しげな外国人、日本人がうろうろしていて客引きをしていますが、あのような人々に安易について行くと、上記の記事にあるような被害にあってしまうのかもしれませんね。
治安の悪い地域で知らない店に入って酒を飲む場合、自分の目の前で栓を開けて飲むタイプのものしか飲んではいけない(そうでないと何を混入されるかわからないので)という話を聞いたことがありますが、六本木も、そういった危険な地域の中に入りつつあるようです。

東京でサクラ開花宣言、平年より1週間早く

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090321-OYT1T00373.htm?from=top

サクラは冬の低温にさらされた後、2〜3月の気温上昇に伴って開花する。同日午前11時に、東京都千代田区靖国神社の標本木で5、6輪以上咲いているのを同庁東京管区気象台の職員が確認した。約1週間で満開になる見通し。

都内の場所にもよると思いますが、今月末から来月初めには満開になりそうで、入学式を遅めにやる学校では、式の時には既に散ってしまっているかもしれませんね。
昨夜、TBSの緑山スタジオ(横浜市青葉区)に、ドラマ「スマイル」の撮影立会のため行きましたが、夜というせいもあったのかもしれませんが、都内よりは、やや寒く感じました。撮影は順調に進んでいるようで、4月からの放映開始が楽しみです。

ゲーセン苦戦続く 不況直撃、携帯機に押され… 接客マナー改善・新機で打開図る

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090321-00000105-san-soci

携帯ゲーム機や家庭用ゲーム機の急伸ぶりはめざましい。ソニー・コンピュータエンタテインメントの携帯ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の販売台数は世界全体で5000万台を超えた。ほぼ、同時期に発売された任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の販売台数は、今月6日時点で1億台を突破。家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」も日本のみならず、世界でヒットしている。

私が、今までの人生の中で最もゲームセンターを利用していたのは、司法修習生の当時で、その日の修習が終わると、広島の繁華街へ行き、何店か書店を訪れ本を買い、その後、ゲームセンターへ行ってゲームをしてから帰宅する、ということを繰り返していました。その当時、よくやっていたのは、今でもありますが(今のほうがかなり進化していますが)、建物等へ突入し、次々と現れる敵をせん滅しながら進む、というゲームで、バーチャルな世界では、私も何度も死にましたが、多くの敵をせん滅したものです。かなりお金も使いましたが、娯楽と言えばその程度で、今振り返ると懐かしさを感じます。あの頃、ゲームに興じている時間、もっと勉強でもしていれば、今頃、もっと偉くなり、このように細々とブログを書いているということもなかったでしょう。
ここまで家庭用、携帯用のゲーム機が普及してくると、通常は1回あたり100円(ゲームによってはさらに)かかるゲームセンターが廃れるのは必然で、記事にもあるように、ゲームセンターでなければ味わえないような魅力、といったものを強烈に出して行かないと、徐々に衰退することは避けられないでしょう。

知りたい!:西松建設献金事件、捜査大詰め 世論次第の「国策」批判

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090321dde001040030000c.html

さて、今回の違法献金事件で、民主党サイドが繰り出す「国策捜査」の大合唱。国民はどう判断するのか。

感想めいた話になりますが、東京地検特捜部の「成功体験」というのは、やはりロッキード事件ではないかと思いますね。田中角栄元首相ほどの実力者を、逮捕、勾留の上、起訴し、政治の圧力をはねかえして、高裁まで有罪、実刑を維持し、元首相の死後、最高裁でも、他の共犯者の裁判で、元首相の共犯性が認められ、我々は腐敗、不正と闘うヒーローなんだ、大多数の国民は必ず指示してくれるはずだ、というのが組織を支配する、共有されている感覚でしょう。そういったヒロイズム、強烈なエリート意識、それらが次第に歪んだものになってくる過程における驕り、裁判所、弁護士、政治家等々、様々な人々を見下し馬鹿にして臨んで行くことによる危険性といったことが、現在の国策捜査批判へとつながっているという側面も見逃せないでしょう。
しかし、自民党による一党独裁状態が終息し、政治改革もある程度進んで、昔のような「巨悪」はなかなかつかまらなくなり、特捜部の存在価値をどこで見出すかを模索する中で、ある時はライブドア事件のような事件をやってみて「市場の守護神」を気取ろうとしてみたり、今回のように野党第1党の党首の秘書を政治資金規正法違反で捕まえて政治資金の不透明な流れに切り込んで見せようとしたりと、あれこれやってはみても、昔のように、世論は腐敗、不正と闘うヒーローとは見てくれず、むしろ、立件の背景に不透明、不明朗なものを強く感じ、国策捜査批判といったことが広く語られるようになってしまいました。いくら、そんなことはやっていないと強弁しても、そもそも、国民に対して捜査の正当性をきちんと説明する姿勢すらない以上、不信感は募るばかりででしょう。
今後は、ブラックボックス化した、内偵、立件、強制捜査にあたっての令状請求といった過程に、例えばアメリカの大陪審制度のように国民が関与し、立件の意味なり価値、といったことについて、例えば、政治資金規正法違反のような陳腐な形式犯を、今、この時期にやる意味なり価値があるか、といったことを、単に役人が密室で決めるのではなく、国民が審査し決める、といった制度の採用が真剣に検討される必要があるでしょう。捜査の正当性といったことについて、単に、エリート検事が政治とは隔絶したところで厳正にやっているから、といった点に求めるのではなく、国民も関与しつつ、全面的には無理としてもある程度の透明性を確保することによって担保する必要があるように思います。
成功体験に酔いしれるうちに失敗し破滅する、といった人や組織は少なくありませんが、東京地検特捜部にとっては、ロッキード事件によるそれが、今や大きな足かせとなっているという見方が可能かもしれません。