訴訟:講談社に賠償命令 「貴乃花親方の名誉棄損」−−東京地裁判決

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090314ddm012040009000c.html

同誌は05年6〜7月、貴乃花夫妻が父親の故二子山親方の財産を無断で処分しようとしたなどと報じ、新幹線車内で眠る貴乃花親方の写真を掲載した。判決は「財産を処分しようとした証拠はない。座席で眠る行為は完全に私生活上のもので、撮影を好まない状態なのは明らか」と指摘した。

私も原告弁護団の中に入っている事件で、中身にわたるコメントは差し控えますが、肖像権侵害については、難しさを感じつつも提訴の対象に含めたもので、その点についても一部とはいえ請求が認容されると、検討を加えていた当時のことが思い出され、感慨深いものがあります。
先日、判決があった

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20090204#1233738828

の事件も同様ですが、本件も、以前、本ブログで

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20080512#1210553960

と紹介した田島弁護士や同弁護士の事務所所属の他の弁護士の多大な努力によるところが大きく、昨日の判決後、田島弁護士に電話して労をねぎらっておきました。

護衛艦、緊張の海へ=不安胸に「頑張って」と家族−ソマリア沖海賊対策・広島

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090314-00000053-jij-soci

緊張の海へ、海上自衛隊護衛艦が14日午後、広島・呉基地から出航した。アフリカ・ソマリア沖での異例の「海上警備行動」。海賊との対峙(たいじ)も予想されるが、武器の使用基準はあいまいさを残したままだ。決意と不安。隊員ら約400人の見送りに、基地には朝から家族らが次々と集まった。

64年前、瀬戸内海から戦艦大和は沖縄へ向かって出撃しましたが、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060704#1151940456

同じ瀬戸内海からの海上自衛隊護衛艦の出航(出撃ではなく)目的が、敵の撃滅ではなく「海賊対策」であるところに、自衛隊に求められている役割の現代的意味ということを強く感じます。
海上自衛隊に限らず、陸上自衛隊による災害救助など、自衛隊が本来の役割とは異なる任務に従事する機会が、今後、さらに増える可能性が高く、出動する場面が多様化することで、自らの存在価値をどこに求め、どこでモチベーションを維持して行くか、といったことが、ますます問題になるような気がします。
また、多様な環境下で困難な任務に従事することによる隊員の健康管理(メンタルヘルスを含む)ということも、今後、ますます問題になるように思います。