視聴率は『利家とまつ』超え NHK大河 『篤姫』快進撃続く

http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2008071502000108.html

篤姫」では、波乱に富んだ彼女の生涯に絞った。薩摩・島津家の分家に生まれた於一(宮崎あおい)が、将軍・徳川家定堺雅人)の正室篤姫となり、やがて大奥の総帥・天璋院となるまでを描く。幕末・明治維新を語るのに避けて通れない長州藩の動きなども大幅カット。ストーリーをシンプルにした。これが功を奏したとみられる。

裁判員対策にも通じるものがありますが、ストーリーが複雑では興味を持ってもらえない、ストーリーはシンプルなほうが良い、というのは、うなずけるものがあります。
私も「篤姫」を観ていますが、主人公を感情移入しやすい設定にしていることや、人間描写が従来の大河ドラマにはないほどきめ細かに行われていることも、視聴者を引きつけているように思います。新しい大河ドラマのスタイルが確立された、と言っても良いかもしれません。

陸自方面総監部の廃止検討、「総隊」で指揮系統一元化へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080722-00000001-yom-pol

陸自だけ各方面隊ごとに指揮・命令系統が独立していたのは、「着上陸侵攻に備え、方面隊ごとに完結した戦力を保持しており、各方面総監部による運用が合理的だ」(陸自幹部)との考え方があったためだ。
しかし、今日は、テロやゲリラ攻撃などの脅威が現実的だ。新体制では、ゲリラ攻撃に対応するため07年3月に発足した専門部隊「中央即応集団」を格上げし、直接、陸上総隊に組み入れることも検討されるなど、機動的対処が重視されている。

この記事を読んで思い出したのは、西南戦争の頃に存在した「鎮台」ですね。当時の熊本鎮台は、西南戦争で西郷軍の猛攻に耐え熊本城防衛に成功し、その後の反攻、勝利へと結びつけました。国内に存在した不平士族等の脅威が消滅し、鎮台も改組されていった、という経緯があったようです。
想定される「脅威」の内容により、それに対処する組織も変わって行くべきものであり、それだけ陸上自衛隊が対処すべき脅威が変容してきたということなのでしょう。

寄り添う桜、夫婦の命継ぐ 殺害事件の被害者宅から移植

http://www.asahi.com/national/update/0722/TKY200807220194.html
http://www.asahi.com/national/update/0722/TKY200807220194_01.html

事件は02年12月に発生した。10日の朝、同区北砂7丁目の質店兼住宅で、経営者の藤井義正さん(当時78)と妻のえつ子さん(当時74)が他殺体で見つかった。

藤井さん宅家屋をぐるりと囲む和風の庭にはミカンや柿の木が植わり、コイが泳ぐ小さな池もあった。春になると満開の花を咲かせる2本の桜は近所で評判だった。それだけにどうにか残そうと笠原さんら住民が立ち上がった。

藤井さんの長男、宏さん(52)は取り壊された両親宅の隣に住む。通勤の時、桜の脇を通り、そして見上げる。事件で両親を亡くし、庭にあった桜も2本。「どうしても両親の姿と重なる。いつまでも美しい花を咲かせてほしい」と願う。

事件から感じられる哀しさ、無念さと、想像できる桜の、特に開花したときの美しさが、何とも言えない情感をかもし出しているような気がします。
この事件のことは、当時、大きく報道され、私自身、当時はこの現場から比較的近い場所に住んでいたため、覚えています。
来年の桜が咲く頃までには、事件に何とか目鼻をつけ、犯人検挙を被害者の墓前に報告できるようにしてほしいと思います。>警視庁城東警察署

認証官(高裁長官)の送迎

http://d.hatena.ne.jp/tamago2/20080722#1216719324

裁判所のお隣が高裁長官の官舎で,官舎の入口から裁判所の入口まで僅か数歩という至近距離であったにもかかわらず,毎朝,毎夕,公用車での送迎ということがされていたのです。朝は,まず運転手さんと秘書官の方が乗った車が裁判所の門から官舎と反対方向に進んで裏の通りから一回りして,官舎の門の前で停車,秘書官の方が降りて,玄関から長官をご案内し,長官が乗車されると,今度は裁判所と反対方向に進んで,裏の通りから一回りした後,裁判所の正門から玄関へというコースがとられているということを実際に自分の目で見て,知り,驚くとともに,長官のみならず,秘書官の方もお気の毒だナと4年間思い続けたものでした。

これは、もしかしたら今でもやっているかもしれないですね。
認証官天皇の認証を受ける公務員)は、数が少ないだけに格が高く、仰々しく奉られる傾向があります。法曹界では、最高裁判事(15名)、高裁長官(8名)、検事総長(1名)、次長検事(1名)、検事長(8名)の、合計33名しかいないため、それだけの地位にある方を、数歩の距離とはいえ、歩いて出勤させるわけには行かない、とうことで、このような滑稽なことが起きているのでしょう。
ただ、組織内部では仰々しく奉られはしても、組織外の一般人から見れば、それって何?という程度のことで、認証官まで務めても、やめればただの人です。ただの人、ということで済めばまだよいのですが、特に、「ヤメ検」の場合、肥大化した自尊心が、辞めた後もますます肥大化するなどして、現役の後輩達に嫌われる鼻つまみ者、嫌われ者の元認証官になる、ということも、時々起きてきます。認証官になって、鼻高々になるのも結構ですが、その後の人生でつまずく原因にもなり得る、という負の側面も併せ持つ、ということは言えるように思います。特定の誰、ということを言っているわけではありませんので、念のため。

追記(平成21年12月22日):

最高裁判所長官天皇が任命するので、厳密に言うと認証官ではなく(旧憲法下では「親任官」かもしれません)、法曹界における認証官は合計32名ということになりそうです。