OHT株問題 証券数十社、損失130億円 監視委検査『不自然取引見抜けず』

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007091402048792.html

監視委によると、弁護士は知人の名義などを使って約三十社の証券会社に計約百七十の口座を開設。証券会社に担保として差し出す委託保証金の約三倍の金額まで売り買いできる信用取引を利用して取引が行われた。
関係者によると、弁護士はタクシー運転手の名義も借りて口座を開設していたが、証券会社からの電話審査の際は別の人物が運転手に成り済まして対応していた。

「電話審査」と言っても、取引の際には、生年月日を言わせるくらいでパスさせていますから、その気になれば成りすますことは簡単でしょう。
それにしても、「弁護士」の消息に関するニュースが出てきませんが、どこへ行ってしまったのでしょうか。アジア方面へ逃亡して潜伏している、という報道も、一時、ありましたが、その生死を含め気になります。
私は、現在、連休を利用して、仕事でアジアの某国へ来ていますが、物価が安く、周囲が同じアジア人なので目立たず、限られた資金でそれなりの期間、潜伏するには好都合、という気はします。私自身はそうならないように今後とも自重自戒したいと思いますが。

凶器ハンマー「10日前に購入」 大阪・事務員殺害

http://www.asahi.com/national/update/0915/OSK200709150074.html

容疑者は、大阪狭山市内の見晴らしのよい高層マンションに住んでおり、今年に入ってこのマンションの売却を計画していた。しかし母親、兄との共同所有になっているため、同意を得ようと母親の居場所を捜していたという。

大阪の法律事務所で起きた殺人ですが、受任事件を巡るトラブルの末でのことで、単なる物盗りではなかった、ということです。
弁護士業務は、常にトラブルを抱えることが宿命のようなものですから、ここまで極端なことは滅多に起きないとしても、暴力沙汰にまで発展する恐れは常にあり、不安に思っている関係者も多いと思います。
弁護士1人、事務員1人程度の小規模事務所では、少なくとも、事務所出入口にインターホンを設置し、不審者が簡単に入って来られない状況で応対できるようにしておくことは必要でしょう。また、防犯カメラを設置するとか、警備会社と契約し緊急の際には通報できるようにする、といったことも検討の余地があると思います。
日弁連も、司法修習生の就職問題だけでなく、人の生死に関わる、こういった問題にも真剣に取り組むべきでしょう。

戦艦大和―生還者たちの証言から

戦艦大和―生還者たちの証言から (岩波新書)

戦艦大和―生還者たちの証言から (岩波新書)

昨日、成田空港からアジアの某国へ向かう航空機の中で読みました。
戦艦大和の数少ない生存者からの聞き取りを基に、戦艦大和の誕生から終焉までをたどったもので、新書ということもあってコンパクトにまとまっており、また、文章も至って読みやすく、生存者からの貴重な証言が収録されていることもあって、戦艦大和関連の書籍としては見るべきものがあると思いました。
戦艦大和による沖縄特攻作戦については、以前、本ブログでも

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20051218#1134835250

と述べたことがありますが、海上自衛隊の藤田幸生・元幕僚長が、作戦としてはやるべきではなかった、ということを認めた上で、

しかし人間はときに、理性だけで行動するわけではない。当時だったら、私も大和に乗っていたと思う
(136ページ)

と述べているのが、強く印象に残りました。
また、レイテ沖海戦における、栗田艦隊の「謎の反転」問題について、以前、本ブログで、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20050825#1124897392

と、栗田提督の作戦指導に批判的なコメントをしたことがありますが、作戦に参加していた戦艦大和の生存乗組員では、

「あのまま突っ込んでいたら全滅していた。引き返したのは正解だった」という意見が大半だ。
(53ページ)

とのことで、私自身の見方は変わりませんが、この問題を考える上で参考になる意見ではないか、という気もしました。

タイ・プーケットの空港で旅客機着陸失敗、炎上か

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070916AT2M1600816092007.html

タイ南部の観光地プーケット島の空港で16日午後4時(日本時間午後6時)ごろ、乗員・乗客123人を乗せたバンコク発の格安航空会社ワン・ツー・ゴーの旅客機OG269便が着陸に失敗、炎上したもようだ。

詳細は不明ですが、多数の死者が出ているようです。
私は、昨年末にバンコクへ行き、爆弾テロの後、バンコクで正月を迎えてからプーケットへ移動しました。私はタイ航空を利用しましたが、上記のワン・ツー・ゴー機は、機体にデカデカとその名前が入っていたので、空港で見て印象に残りました。
格安航空だから墜落した、という単純な話ではないと思いますが、格安航空会社の安全性に対する疑念を、さらに強めることになりそうな予感はします。

観光の客足、戻った矢先に…プーケット旅客機炎上事故
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070916-00000920-san-int&kz=int