裁判員参加、「育児」「介護」負担に…最高裁調査

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060322i306.htm

調査では、裁判員に参加するに当たり、仕事や家事、守秘義務などのうち、どのような点に不安を抱いているかによって、回答者を15のグループに分類。それぞれのグループについて、参加の意向を調べた。その結果、「参加したくない」とした人は、全体の平均では13%にとどまったが、「育児・介護のため家を空けることができない」を不安な点に挙げたグループでは26%と、平均の2倍に達した。
さらにこのグループで、年代別に参加の意向を分析したところ、介護にかかわることが多くなる50代〜70代以上では、「参加したくない」が27〜42%と高率だった。

裁判所は、検察庁と隣接していることが多く、また、官公庁街の中にあることも多いので、裁判所内に託児所を設置し、裁判員だけでなく、裁判等で来訪する人、近隣の官公庁関係者等が利用できるようにすると良いのではないか、と思いました。
ついでに言うと、東京高裁・地裁の中に、スターバックスを設置してもらえると、スタバをよく利用する私は、大変うれしいです。

「有害サイト閲覧」「ネットで中傷」も補導対象に 奈良県条例案

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0603/22/news063.html

少年への補導活動には法的な根拠がなく、警察庁は法制化を目指して検討を進めており、条例案はこうした動きを先取りした形だ。

こういった問題は、警察に取り締まってもらう前に、まず、家庭での指導、教育を強化することが先決だと思います。
警察も、あれもやりたい、これもやらなければ、と焦るのではなく、自らの組織のリソースをどこに集中しなければならないか、ということも考えるべきでしょう。

判決要旨 筋弛緩剤点滴事件

http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2006032201005755_Detail.html

あくまで、この要旨を見た上での感想にとどまりますが、裁判所が有罪判断を維持した根拠は、鑑定の信用性を認めた上で、

1 故意の犯罪行為によるものであるとの、「事件性」の肯定
2 犯人は病院外のものではあり得ず、手口等から見て複数ではない、という犯人となり得る者の限定
3 被告人について、一部の事件についての自白や各種状況証拠から、立件された事件の一部について、まず犯人性を肯定し、上記2の判断を踏まえ、推認の手法も使用して、全事件について犯人性を肯定

というプロセスを経ている、と私は判断しました。
弁護団は、当然、大いに不満であると思いますが、証拠「構造」としては、相当程度がっちりと構築されており、これを崩すのはかなり難しいのではないか(証拠自体を見ていないので、あくまで印象ですが)、と感じました。

「リンク設定をした場合には,次の連絡先に電話で御連絡ください。 」

http://www.courts.go.jp/outline.html

既に、あちらこちらで話題になっている、最高裁サイトの注意書きです。
同じページで、

当サイトに掲載した情報については正確を期しておりますが,裁判所は,利用者が当サイトの情報を利用して行う一切の行為について,何ら責任を負うものではありません。

とありますが、電話でわざわざ連絡させる以上、当該「利用者が当サイトの情報を利用して行う行為」について、具体的な認識が発生しますから(連絡を受けたが見なかった、という弁解は、いくら何でも裁判所のものとしては許されないし、通らないでしょう)、当該行為について、不適切な点があり法的責任が発生すれば、裁判所側にも、「知っていながら放置した」ものとして、いくら免責を強調しても、少なくとも一般不法行為責任が発生する可能性が出てくるでしょう。
落合弁護士が、またブログで馬鹿なことを言って、と一笑に付す前に、最近、某巨大匿名掲示板に対して厳しい判決を連発している東京高裁裁判官にでも、内々に聞いてみることをお勧めします。>最高裁

追記1:

「ブログでリンクはりました。是非お読み下さい。」と、先ほど、最高裁広報課に電話で連絡しておきました。
サイトで表示されている内線が話し中で、広報課内の別の電話にまわしてもらったところ、何だか周囲がざわざわしていましたから、電話がかなりきているのかもしれません(あくまで推測です)。

追記2:

電話する人が徐々に増えているようですが、私の場合、URLを言わされそうになったところで、「インターネットで、落合洋司、で検索してもらうと、比較的上のほうに、日々是好日、というブログが出るので、それを見てください。今日のエントリーでリンクはっています。」と言ったところ、それで許して(?)もらうことができました。

起訴の学生3人退学処分 京都大、集団暴行事件

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060323-00000240-kyodo-soci

以前、

http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060128#1138377547

とコメントした事件について、京都大学当局が、調査の上、厳正な処分を下した、ということで、それ自体は評価できると思います。
ただ、今後、元学生が責任をとり、償うべきところは償った上で、真摯に反省し、復学を願い出た場合は、前向きに検討してあげてほしいと思います。