書籍

「淀殿:われ太閤の妻となりて」

淀殿:われ太閤の妻となりて (ミネルヴァ日本評伝選) 作者:福田千鶴 ミネルヴァ書房 Amazon この前に、 羽柴家崩壊 (中世から近世へ) 作者:黒田 基樹 平凡社 Amazon を読んでおもしろかったので、淀殿について評伝を通しで読んでみようと思い、前から持って…

「GE帝国盛衰史ー「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか」

GE帝国盛衰史――「最強企業」だった組織はどこで間違えたのか 作者:トーマス・グリタ,テッド・マン ダイヤモンド社 Amazon 私の中でのGEのイメージは、人としてはジャック・ウェルチであり、製造業と金融業の双方で成功した偉大なアメリカ企業というものでし…

「羽柴家崩壊」

羽柴家崩壊 (中世から近世へ) 作者:黒田 基樹 平凡社 Amazon NHK大河ドラマ「どうする家康」では、浅井長政による裏切り、織田信長攻撃が描かれつつありますが、幼少時の淀殿もドラマに出てきていて、以前に買って読んでいなかった本書が良みたくなり読んで…

「シチリアの奇跡ーマフィアからエシカルへ」

シチリアの奇跡―マフィアからエシカルへ―(新潮新書) 作者:島村菜津 新潮社 Amazon たまたま見かけて興味を感じ読んでみました。イタリアのシチリアといえば、映画でも有名なマフィアの本場、というイメージですが、現地の人々が、マフィアと果敢に闘い地場…

「ロシアについて 北方の原形」

ロシアについて 北方の原形 (文春文庫) 作者:司馬遼太郎 文藝春秋 Amazon ロシアのウクライナ侵攻の関係で、司馬遼太郎による本書が改めて読まれているという情報に接し、私も読んでみました。その存在は知っていましたが、読むのは初めてでした。 ロシアが…

「陸・海・空軍人によるウクライナ侵攻分析ー日本の未来のために必要なこと」

陸・海・空 軍人によるウクライナ侵攻分析 - 日本の未来のために必要なこと - 作者:小川 清史,伊藤 俊幸,小野田 治,桜林 美佐,チャンネルくらら ワニブックス Amazon 私自身、現在のウクライナ紛争に関する報道等に接していて物足りないのは、軍事専門家によ…

「新築アパート経営こそ副業の中の本業 成功の秘訣55」

新築アパート経営こそ副業の中の本業 成功の秘訣55 作者:中島厚己 幻冬舎* Amazon 新築アパートの販売、管理を手がける会社の社長である著者によるもので、前に、著者のウェブセミナーを聴いたことがあり興味を感じて読んでみました。 付加価値のついた新築…

聴く歴史・江戸時代『役人の不正に立ち向かった大塩平八郎と「大塩の乱」の真実』

聴く歴史・江戸時代『役人の不正に立ち向かった大塩平八郎と「大塩の乱」の真実』 作者:相蘇 一弘 Audible Amazon 先日、 大塩平八郎の乱-幕府を震撼させた武装蜂起の真相 (中公新書 2730) 作者:藪田 貫 中央公論新社 Amazon を読んだところですが、オーディ…

「続・大人の流儀」

続・大人の流儀 作者:伊集院 静 講談社 Amazon 著者のこのシリーズの2冊目で、私も読むのはこれが2冊目ですが、著者の物の見方、感性、生活ぶりの紹介がおもしろくて、これも楽しく読めました(正確には、オーディブルなので、聴きました、ですが)。 聴いて…

「虚空の人 清原和博を巡る旅」

虚空の人 清原和博を巡る旅 (文春e-book) 作者:鈴木 忠平 文藝春秋 Amazon 私が広島で高校球児だったのは昭和54年から昭和56年で、今では野球への関心もかなり低下しましたが、検察庁にいた当時は職場での野球に参加していたこともあり、2000年くらいまでは…

「亀裂 創業家の悲劇」

亀裂 創業家の悲劇 作者:高橋篤史 講談社 Amazon 最近観た映画では ハウス・オブ・グッチ(日本語字幕版) Lady Gaga Amazon が、創業家内の紛争、軋轢を生々しく描いていて興味深いものがありましたが、本書も、そういったいろいろなケースが紹介されていて、…

「歴代海軍大将全覧」

歴代海軍大将全覧 (中公新書ラクレ (177)) 作者:半藤 一利,秦 郁彦,横山 恵一,戸高 一成 中央公論新社 Amazon 前に読んだような気もするのですが、通読していない可能性があり、今ではKindleでも出ているので、Kindleで落として通読しました。 個々の海軍大…

「スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル」

スマホ人生戦略 お金・教養・フォロワー35の行動スキル 作者:堀江 貴文 学研プラス Amazon 移動中に聴いているオーディブルで、何か気分転換的に聴けるものはないか探していたところこれがあり、ダウンロードして聴いてみました。著者の本は、過去に2、3冊…

「安倍晋三回顧録」

安倍晋三 回顧録 作者:安倍晋三,橋本五郎,尾山宏 中央公論新社 Amazon よく売れているようですが、私はKindleで通読しました。結構長くて、読むのに骨が折れましたが、いろいろと考えさせながら読ませる内容だと思いました。 これだけ安倍氏がまとまってイン…

「星の王子さま」

星の王子さま (新潮文庫) 作者:サン=テグジュペリ 新潮社 Amazon 先日、ちょっと箱根へ行く機会があり、その際に、今年の3月で閉館予定の www.tbs.co.jp を見学して、星の王子さまの世界に、しばし、浸ってきたのですが、本のほうも読んでおこうと思い読ん…

「1時間でわかる家康と近江」

1時間でわかる家康と近江 作者:太田 浩司 サンライズ出版 Amazon 2月26日の午後、この本の関係で、著者の講演が近江八幡駅近くであり、西日本から戻る途中にヴォ聴いてきて、会場で、この本を買いました。 著者は近江在住の郷土史家で、地の利を生かして浅井…

「戦場の名言 指揮官たちの決断」

戦場の名言:指揮官たちの決断 作者:田中恒夫,葛原和三,熊代将起,藤井久 草思社 Amazon 戦史上有名な人物を、名言とともに紹介するもので、名言、人物とも、知っているものも知らないものもありましたが、なかなか味がある紹介で、最近読んだ本の中ではおも…

「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ 失意も恵み」

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ:失意も恵み (ミネルヴァ日本評伝選224) 作者:山形政昭,吉田与志也 ミネルヴァ書房 Amazon ヴォーリズといえば、数々の名建築を残して今なお語り継がれる人物ですが、買ったまま読めていなかったこの本を、最近、通読するこ…

「漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷1972ー2022」

漂流 日本左翼史 理想なき左派の混迷 1972-2022 (講談社現代新書) 作者:池上 彰,佐藤 優 講談社 Amazon これまで出てきた 真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960 (講談社現代新書) 作者:池上彰,佐藤優 講談社 Amazon 激動 日本左翼史 学生運動…

「大塩平八郎の乱ー幕府を震撼させた武装蜂起の真相」

大塩平八郎の乱-幕府を震撼させた武装蜂起の真相 (中公新書 2730) 作者:藪田 貫 中央公論新社 Amazon 昨年に出て、なかなか出なかったKindle版が出たので落として読んでみました。 史実に基づきつつ、大坂町奉行所与力時代の大塩平八郎の職務、生活の様子や…

『鎌倉殿の13人』で学ぶ日本史

『鎌倉殿の13人』で学ぶ日本史 作者:呉座勇一 講談社 Amazon NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」放映中からサイトでアップされていたものですが、私はサイトのほうで読めていなくて、Kindle本で買って、まとめて読みました。 ちょうど、最近、昨年末に放映され…

「ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界」

ウクライナ戦争と米中対立 帝国主義に逆襲される世界 (幻冬舎新書) 作者:峯村 健司,小泉 悠,鈴木 一人,村野 将,小野田 治,細谷 雄一 幻冬舎 Amazon 移動中にオーディブルで聴きました。 専門家による対談を通じ、表題にあるような状況における様々な問題点が…

「日本列島改造論」と鉄道

「日本列島改造論」と鉄道 (交通新聞社新書) 作者:小牟田哲彦 交通新聞社 Amazon 本書は、有名な日本列島改造論中の鉄道に関する部分に着目し、歴史の中で日本の鉄道が発展してきた状況やその中で出た日本列島改造論、その後の新幹線や赤字ローカル線の推移…

「昭和史の人間学」

昭和史の人間学 (文春新書) 作者:半藤 一利 文藝春秋 Amazon 惜しくも世を去った半藤一利氏ですが、本書は、同氏の著作から人物評の部分を抜き出して構成されていて、なかなかおもしろい企画と思って読んでみました。 出典を明示しつつ、様々な人物評が展開…

「国衆 戦国時代のもう一つの主役」

国衆: 戦国時代のもう一つの主役 (1003;1003) (平凡社新書 1003) 作者:黒田 基樹 平凡社 Amazon NHK大河ドラマ「どうする家康」を観ていると、国衆であった徳川家康(当時は松平元康)が、今川家と織田家の間で苦労する姿が描かれていて、国衆について何か読…

「その日のまえに」

その日のまえに (文春文庫) 作者:重松 清 文藝春秋 Amazon かなり前に本を買って、その中のいくつかの物語を読んだことはあったのですが、通読はできておらず、アマゾンのオーディブルで出ていたので、移動中に聴いて「通読」(通聴?)しました。 ガンに犯…

「テキヤの掟」

テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習 (角川新書) 作者:廣末 登 KADOKAWA Amazon 暴力団と言われるものの中には、歴史的経緯から、博徒系、愚連隊系、テキヤ系がありますが、私自身、検察庁在籍当時に取り調べたり公判に立ち会ったのは、博徒系、愚連隊…

「お市の方の生涯 「天下一の美人」と娘たちの知られざる政治権力の実像」

お市の方の生涯 「天下一の美人」と娘たちの知られざる政治権力の実像 (朝日新書) 作者:黒田 基樹 朝日新聞出版 Amazon 出たばかりの本書の存在を知り、早速、読んでみました。 著者の本は、最近、 家康の正妻 築山殿: 悲劇の生涯をたどる (1014;1014) (平凡…

「華岡青洲の妻」

華岡青洲の妻 (新潮文庫) 作者:佐和子, 有吉 新潮社 Amazon 有吉佐和子による、かつての大ベストセラーで、前から読みたいと思っていたところ、オーディブルであったので、移動中に聴きました。 江戸時代の医師で麻酔を開発した華岡青洲の母や妻が、その身を…

「家康の正妻 築山殿」

家康の正妻 築山殿 (平凡社新書1014) 作者:黒田 基樹 平凡社 Amazon 築山殿については、徳川家康の正妻でありつつも、息子の信康とともに粛清され、「築山事件」として歴史上有名で、様々な本やドラマで取り上げられてきています。しかし、その真相について…