「文藝春秋オピニオン 2022年の論点100」

 

もう2023年版が出ているのですが、2022年版が途中までしか読めていなかったので、最後まで通読しました。2022年を振り返りながら読みました。

2020年、2021年は、新型コロナウイルスに翻弄され、2020年に実施予定の東京オリンピックが2021年に延期になったり、大きな動きがあった年でしたが、2022年は、それに比べると動きが相対的に大きくはなかったような気がします。2022年へ向けて、予測的に書かれていることで、大きく外れたと感じる記事は特にはなかったという印象です。

2023年はどういう年になるのでしょうか。2023年版は、できるだけ早めに読んでおきたいと考えています。

「老後破産ー長寿という悪夢ー」

 

NHKスペシャルで放映されたものを書籍化したもので、番組放映時から話題になっていたのは認識していたのですが、読めていなかったので遅ればせながら読んでみました。

老齢になり少ない年金頼りで生きているような人々が、いかに困窮し生活難にあえいでいるか、多くの実例が紹介され、この問題の深刻さが伝わってきました。現状では、そういった人々は生活保護に誘導していく、ということにならざるを得ないと思われますが、生活保護予算も無尽蔵ではなく、中長期的な対策を講じる必要があるでしょう。

例えば、低所得の高齢者には公営住宅を提供した上で最低限の生活保障的なベイシックインカムを支給するとか、抜本的な対策を講じないと、多くの人々が貧困の淵の中で沈んでいくことになりかねないと思います。

この問題についても、引き続き勉強してきたいと思っています。

「妻殺害」容疑の自民県議、ナンバープレート折り曲げた車で移動…Nシステムの追跡回避か

「妻殺害」容疑の自民県議、ナンバープレート折り曲げた車で移動…Nシステムの追跡回避か(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

容疑者の車と同様に後部に特徴的なへこみがある車が事件直前、長野市内から直線距離で南に約60キロ離れた塩尻市内に移動していた。

当初は侵入盗の犯行ではないかと見られていたようですが、報道によると、第三者が侵入した形跡がなかったとされています。警察は、鑑識活動もしつつ、現場をかなり綿密に精査するもので、侵入盗であれば、侵入箇所、手段、侵入後の行動、家人に出くわして殺害したのであれば、そういった経緯が痕跡として残っていないかなど、多角的、多面的に見るものです。そういった観点で見て行って、これは第三者が侵入していない、となった場合、そのように偽装されているのはなぜかと思考が進み、夫へと疑いがかかって行ったのでしょう。

その上で、事件当時、長野市内にいたというアリバイが疑われ、防犯カメラ画像を総ざらいして調べるという、相当に手間のかかる捜査が行われたものと推測されます。

ナンバープレートを折り曲げればその痕跡も残っているはずですから、押収されていれば、そこも確認されているでしょう。

被疑者が真犯人かどうかはわかりませんが、捜査当局が、かなり綿密な捜査を積み重ねてきていることは強く窺われます。

 

妻“殺害”で逮捕の長野県議 議員会館に宿泊と説明も…車が自宅に

妻“殺害”で逮捕の長野県議 議員会館に宿泊と説明も…車が自宅に(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース

容疑者は当初、事件前日の夜は長野市にある議員会館に宿泊し、妻の死亡の連絡を受けて帰宅したと説明していました。

警察の調べで事件当時、長野市にいたと説明していた容疑者の車が、防犯カメラの映像などから自宅に戻っていたことがわかり、逮捕に至ったとしています。

警察は、全国に張り巡らせたNシステムで、車両の動きをかなり細部まで把握できますし、それ以外にも、高速道路を利用すれば出入口のカメラ、さらには防犯カメラで、車両や人の動きはかなり詳しく追えるのが現状です。警察は、事件後、かなり早期に、そういったデータから、被疑者が弁解に反して自宅に戻っていたと察知していた可能性が高いでしょう。

犯人でなければ、そういう虚偽のアリバイを主張する必要はないはずですから、逮捕に至るまで、警察がかなり慎重に証拠固めを行なっていた可能性も高いと思われます。その間に、長野地検ともかなり突っ込んだ協議を経ているはずです。

今後の捜査の行方が注目されますが、被疑者が犯行を否認していても起訴できるとの見通しの下での逮捕と見るべきだろうと思います。

 

【速報】奄美市高齢女性殺害事件 被告の男性(24)に無罪判決「指紋や髪は被告のものだが殺害に合理的疑い残る」鹿児島地裁

【速報】奄美市高齢女性殺害事件 被告の男性(24)に無罪判決「指紋や髪は被告のものだが殺害に合理的疑い残る」鹿児島地裁(MBC南日本放送) - Yahoo!ニュース

判決で鹿児島地裁の中田幹人裁判長は「現場から見つかった指紋や髪の毛は男性のもの」と認定しました。 一方で、それらは「瀧田さんが殺害された時よりも前に室内を物色した際に残された可能性があり、男性が瀧田さんを殺害したと認定するには合理的疑いが残る」などとして、検察側の懲役20年の求刑に対し男性に無罪を言い渡しました。

 犯行現場に遺留された、上記のような痕跡は、犯行に及んだことを推認させるものではありますが、一方、犯行以外の機会に遺留された可能性があれば、推認力は大きく低下することになります。

本件で、検察主張は、金品目的で侵入した上での犯行としていたようであり、そのような目的での侵入は、他の機会にもあり得ることです。過去にも、そういった証拠構造の下で無罪判決が出たケースもあり、この種の事件ではあり得る認定と言えると思います。

検察が、今後も有罪獲得をあくまで目指すのであれば、上記のような痕跡が犯行当時のものであることを、合理的な疑いがない程度まで立証する必要があり、それだけに、より緻密な立証が求められるように思います。

 

スマホ中毒になると「小6の脳」で成長が止まってしまう…東北大の3年間の追跡調査が示す恐ろしい事実

スマホ中毒になると「小6の脳」で成長が止まってしまう…東北大の3年間の追跡調査が示す恐ろしい事実 特定のアプリが成績に著しい悪影響を与えている | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

極論すれば、3年間スマホをまったく使わなかったか、または使っても1日1時間未満の使用にとどめた中学3年生は、脳が小学6年生から順調に発達したので、中学3年生相当の脳を持っています。

ところが、3年間スマホを毎日頻繁に使っていた中学生は、脳が小学6年生から発達しなかったので、小学6年生相当の脳を持っています。この二人が同じテストを受ければ、脳の発達が3年分も違うのだから、結果が大きく違わないほうがおかしいのです。

何事も、やりすぎは良くないものですが、スマートフォンも、やりすぎると脳の成長が止まってしまうというのは恐ろしいですね。未成年者にとっての新たな脅威かもしれません。

私が思うのは、スマートフォンの使用をほどほどにして、読書をする時間を長めに取るべきだろうということです。読書をすることによる様々なプラスの効能は明らかです。

スマートフォンを使いすぎるな、というだけでは説得力がありませんから、スマートフォンを使ったら、それと同じ時間読書をしようという、そういう心掛けで臨みたいものです。

 

「芸能事務所の移転、とは考えてないんですよ」ーー創業45年のアミューズ会長、山梨の新本社に込めた願い

「芸能事務所の移転、とは考えてないんですよ」ーー創業45年のアミューズ会長、山梨の新本社に込めた願い(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)

富士五湖の一つ西湖へ、東京から本社を移転して1年。湖畔近くに創設された「アミューズ ヴィレッジ」は、屋外・屋内にさまざまな施設を備え、まるでグランピングリゾートのような趣だ。

記事を読みながら、アミューズのような大手芸能プロダクションでも、テレワークできることを前提に本社をこうして山梨へ移転するような時代になったのだなと感慨深いものがありました。

多くの人が感じていると思いますが、リアルな対面なくても、ネット経由で、ウェブ上で様々にやりとりすることで、かなりのことができてしまいます。それに気づけたのは、新型コロナの産んだ大きな副産物でしょう。

人はどうしても、場所に縛られてきましたが、新たな生き方、働き方により、場所に縛られず、より自由に生きていくことが可能になった、そういうことをしみじみと感じます。

アミューズのような知名度の高い、影響力の大きな企業によるこうした動きは、今後、他へ影響するところ大でしょう。